冬の寒さも少し和らぎ、東京では平年よりも早く桜が開花しました。
“桜咲く”は、“受験で成功することや志望校に合格すること”の意味も持っていますが、 バングラデシュでは、5月に国内トップのダッカ大学の入試を控え、まさに今、生徒たちが桜を咲かそうと励んでいます。
昨年9月から大学受験支援を受けることができた生徒たちです。
今日は、その中から3名の女子生徒の”夢”を皆さまへ共有させてください。
そして、皆さまと一緒に生徒たちの夢を応援する企画「エイプリルドリーム」のご案内がございます。
どうぞ最後までご覧いただけますと幸いです。
「夢」というのは、眠る時に見る夢もありますが、眠れなくなるのが「夢」だと思っています。
それくらい没頭して、いつも頭に残る状態です。
でも、女の子が夢に没頭することは簡単ではありません。
家族や社会が、多くの障壁を乗り越える必要があります。
私はその壁を乗り越えて、自分の夢を叶えたいです。
私の夢は、ダッカ大学に通い、自分を高め、誇れる人間になることです。
夢を叶えることを阻まれている女の子たちが、夢を叶えられるようにサポートしたいです。
社会の中で、「できない」「許されない」と思っている人に、「人はやろうと思えば何でもできるんだよ」と教えてあげたいです。
そのためにも自分に自信をつけたいです。
その一歩が、ダッカ大学の学生になること、自分のアイデンティティを確立することです。
私が夢の道を歩いていけるよう応援くださっている皆さま、いつもありがとうございます。
私も他の人と同じように将来の夢があります。
いい暮らしをする夢、
貧しい人を助けるためにたくさんのお金を稼ぐ夢、
自分の仕事で家族に誇りを持たせる夢、
ストリートチルドレンのために何か役に立つことをしたいという夢があります。
これらすべてのことを可能にするためには、良いキャリアが必要です。
だから、私は公務員になろうと決めました。
そうすれば、貧しい人たちを助けるためにお金を稼ぐことができ、国のためにもなるからです。
私の母は、私を教育するために、幼少期から多くの苦労をしてきました。
私に宗教と一般教養の両方の教育を与えるために懸命に戦ってくれました。
母は、いつも私の成功と私の成長を夢みて、いつも私を支えてくれました。
だから、母の希望を叶えることは私の神聖なる義務であり、私は夢を叶えるために必要なことは何でもします。
しかし、ほとんどの人は、大きな夢を持ちながらも、自分の器量を疑っています。
大きな高みを目指したいと思っても、「自分は凡人だから無理」と思い、その思い込みが現実になってしまうのです。
夢を描き、目標を設定し、正しい方向に進むためには、計画を立て行動することが不可欠です。
私は大きな夢を描き、それを達成するためにあらゆる障害を克服していきます。
私の夢は、次世代の子どもたちのためにより良い世の中をつくることです。
すべての子どもたちが基本的人権を享受し、幸せを感じられるように。
恵まれない子どもたちを含めたすべての子どもたちが、自尊心を持って生きていけるように。
子どもたちが夢を持ち、夢を実現できるように。
そうすれば、子どもたちが大人になったとき、彼ら彼女らもまた世界にとってより良い道を示してくれると思うからです。
国際連合児童基金UNICEF の2019年の報告では、バングラデシュは15歳未満の児童婚率が世界で8位と高く、女の子の13%が15歳未満で、51%が18歳未満で結婚をしており、その背景には、貧困や伝統的価値観があります。
なぜ貧困と結婚が結びつくのかというと、バングラデシュでは花嫁が持参金を用意する風習があり、その金額は年齢に応じて高くなること、"未婚のままいることは恥ずかしいこと”という価値観が存在することから、貧しい家庭の子ほど、親から「早く結婚しなさい」と言われています。
私たちが支援してきた生徒の中にも、とても優秀でダッカ大学合格間違いなしと目されていた子がいましたが、父親からは「結婚しなさい」と言われていました。
彼女はダッカ大学への進学を望んでいて父親の説得も続けていましたが、コロナ禍で大学入試が何度も延期となったこともあり最終的には受験をあきらめ、家族のために結婚するという選択をしました。
"父親の言うことは絶対”というような価値観もあり、父親が「結婚しなさい」と言ったら歯向かうことも難しいのです。
もちろん、むしろ父親が「教育を受けなさい」「大学へいきなさい」と言ってくれる家庭の子もいますし、結婚することが必ずしも悪とは言い切れませんが、夢があっても、その夢にむかって努力することさえ許されない、自分の意志に反した選択を迫られるというのは、どれだけ辛いことでしょうか…
タニア・アクターさんの「女の子が夢に没頭することは簡単ではありません」という言葉や、
ザキア・スルタナさんの「私の母は、私に宗教と一般教養の両方の教育を与えるために懸命に戦ってくれました。」という話は、
女の子にとって教育を受けることは当たり前のことではないということなのです。
私たちe-Educationは、最高の教育を届けるだけでなく、そうした生徒たちが、どうしたら夢を叶えられるか、親をどうしたら説得できるかの相談に乗ったり、社会で活躍している女性の話を聞く機会をつくるなど、生徒たちの夢に寄り添いながらサポートをしています。
エイプリルドリームとは、PRTimes社の発案で、毎年4/1のエイプリルフールに、嘘ではなく「夢」でいっぱいにしようというプロジェクトです。
企業や組織、個人、ぞれぞれの立場に関わらず、多くの人の夢が特設サイト上に掲載され、東京では、夢の島アーチェリー広場に、集まった夢が書かれた桜の花が咲き誇るそうです。
代表・三輪開人も個人の夢として、エイプリルドリームを発信しています。
e-Educationもこの想いに賛同し、4/1にエイプリルドリームのリリースをPR Timesで発信しました。
その概要は、 「夢を叶えるために大学受験に挑むバングラデシュの生徒たちへ、応援メッセージを届けたい」というものです。
そしてこのe-Educationのエイプリルドリームを実現させます!
以下の応援フォームから入力いただいたメッセージを受験を迎えるバングラデシュの生徒へお届けします。
応援フォーム
英語や現地語に翻訳してお届けしますので、日本語で入力いただいても大丈夫です。
4月末までに届いたメッセージを、5月にバングラデシュの生徒へお届けいたします。
生徒の夢を私たちと一緒に応援しませんか?