バングラデシュとフィリピン2カ国のカントリーマネージャーを務める塚本将貴(つかもと まさき)さんのこれまでの人生で誇りに感じているコトや価値観など、“個”にフォーカスした #My episode(前回の記事 【vol4.塚本将貴の#My episode】誇りの起点にいる“みんな”〜人生に誇りを、社会には想いやりを〜)
に続き、今回は、#My mindset というテーマで、塚本さんがバングラデシュやフィリピンで、仕事に対してや一緒に働く人たちにどのように向き合っているのかをお届けいたします。
塚本 将貴 / カントリーマネージャー
岐阜県出身。名古屋大学工学部を卒業後、トヨタ自動車に入社し北米地域の営業企画を担当。 その後、同社にてフィリピン出向を経て、2022年にe-Educationに参画。
教育を通じて様々な環境に置かれている人が、それぞれが持つ可能性を最大化できる環境を作りたいという想いを持ち、現在カントリーマネージャーとしてバングラデシュとフィリピンを担当。バングラデシュでは、大学受験支援を現地パートナーBacBon(バックボン)メンバーだけで自走できるようにと安定した経営基盤づくりのための伴走支援を行う。
フィリピンでは、現地法人100Corp.(ワンハンドレッド)で日本の高校生向け英会話レッスンサービス「スピーキングプラス」やオンラインで異文化体験しながら英語を学べる「留学プラス」の事業推進を図りながら現地での雇用も生み出している。
鬼澤:バングラデシュやフィリピンの現地パートナーと仕事をする上で塚本さんが大事にしていることは何ですか?
塚本:みんなが意見を言える場が大事だと思っていてそこは心がけています。
鬼澤:意見を言える場を大事にするうえで、意識して行っていることはありますか?
塚本:そうですね、元々僕は不満や怒りをあまり見せないタイプということもあって、どんな意見もまず冷静にその意見を聞いて受け止めた上で僕なりの考えを伝えるというのを意識してます。
鬼澤:確かに、塚本さんは常に一定のテンションで、どんな事にも動じない印象だからか、安心して何でも言える感じはありますね。
塚本:それが出来てればいいなと思います。特に フィリピンのメンバーは、上司に なかなか物が言えないところがあったりするので、なるべく安心感を持ってもらえるように心がけています。
鬼澤:塚本さんは、フィリピンとバングラデシュの2カ国を担当されてますが、文化や風習などが違うことによって心理的安全性の作り方も若干違うのではないかと思ったのですが、どうですか?
塚本:そうですね、アプローチとしては確かに違うかもしれません。
バングラデシュは、「これで行こう!ついてこい!」みたいな、まさにマヒンさん(バングラデシュ現地パートナーBacBonの代表)のような強めのリーダーシップを欲しがる傾向があるのですが、僕も同じ様なスタンスでいってしまうと、BacBonメンバーのみんなが窮屈になってしまうと思うので、マヒンに進言できる立場の僕が、みんなの意見を吸い上げたり、逆にマヒンの言葉を「こういう風に マヒンは考えていると思うよ」と僕なりに咀嚼してからメンバーに伝えたり、みんなのモチベーション向上や意義を感じてもらうにはどうしたら良いかとか、そういうことを意識しています。
鬼澤:なるほど。代表であるマヒンさんとBacBonの皆さんの間での橋渡しも担っているのですね。フィリピンではどうですか?
塚本:フィリピンでは、逆に強いリーダーがいないので、“僕が引っ張って行かないと” というのもありますが、みんなが迷子にならないように、「こっちに進むからみんなで頑張ろう」と、リーダー的な立場で引っ張るように意識しています。
※e-Education代表三輪(左)と現地パートナーのBacBon代表マヒンさん(右)
鬼澤:前回のインタビュー(前回の記事【vol4.塚本将貴の#My episode】)では、サッカーのポジションに例えると塚本さんはセンターバックで、自分の性格にも合っていると仰られていました。
では、フィリピンの100Corp.の皆さんを思い浮かべてみて、サッカーでいうとどのポジションの人たちが多いと思いますか?
塚本:フォワードですね。9割はフォワードな気します(笑)
鬼澤:9割(笑)もちろん個人個人で差はあると思いますけど、フォワードばっかりという組織でメンバーの皆さんをどのようにまとめているのですか?
塚本:フォワードばっかりで事業推進しようとすると大変なことになるので、少ないながら、僕みたいに後ろから見守るのが得意なフローリーという子をリーダーにしました。
彼女をリーダーにしたのは、“そういう面もちゃんと評価してるんだよ”というのが、メンバーみんなに伝わったら良いなという思いもあります。
鬼澤:フローリーを100Corp内のリーダーに抜擢してみて、どうでしたか?
塚本:10月末に任命したばかりなので、まだ結果としてどうなったというのは無いのですが、フローリーは「私なんて…」みたいな謙虚な子なんですけど、僕にもフラットに意見を言ってくれますし、感情的にならずに「こういうことを他のメンバーは求めているんじゃないかな」とか、建設的な議論ができるので、僕にとってはすごく良かったですね。
※前列右がフローリーさん
鬼澤:バングラデシュとフィリピンで、様々な活動や事業に取り組む中で、共通して持っている想いや軸になっていることなどありますか?
塚本:3つあります。
1つ目は、生徒ファースト、スタッフファーストでいること。
バングラデシュは「生徒のためになるんだったら」フィリピンは「チューターのためになるんだったら」「日本の高校生のためになるんだったら」OKというのをぶれない判断基準として持っています。
2つ目は成長へのコミット。
というのは、自分自身もですし、BacBonや100Crop.のメンバー、インターン生、みんなの成長にコミットしたいと思っています。
特にインターン生に関しては、1年間自分自身の成長に向き合い、現地の事業に貢献したいと決心して現地に来ているので、やっぱりその想いには全力で向き合ってあげたいし、一緒に最後まで伴走したいと思っています。
3つ目は、“常に挑戦しよう”という気持ちでいます。
成長させるためにも、ちっちゃな改善も含めて常に変化や新しいことへの挑戦が必要だと思うので、「どんどん新しいことやっていこうよ」というのは、自分にも言い聞かせてますし、みんなにも伝えていきたい事です。
※BacBonオフィスで仕事中の様子。塚本さん(左奥)とインターン生(右手前)
鬼澤:2つ目の成長へのコミットについて、現地メンバーやインターン生の成長を促進したエピソードを教えてください。
塚本:BacBonのラジョンさんですね。僕がe-Educationに入職してバングラデシュに行った1年目は、ラジョンさんに「こうしたらどう?」って言っても、なかなか動いてくれませんでした。
ラジョンさんはBacBonに長く在籍していて、周りからの信頼や経験もある方だからというのもありますが、性格的に結構頑固なんです(笑)
「今までのやり方が正しいはず」みたいな感じで、動いてくれても渋々でした。
でも最近は、僕が「これやってみようよ」と言うと「いいね、やってみよう」って、意見を受け入れて新しい事にも挑戦するようになりました。
鬼澤:ラジョンさんが変わったのは何かキッカケがあったのでしょうか?
塚本:僕が「新しいことをやってみよう」って言って、渋々でも挑戦してみた時に、結果としてすごく良かった事があったらしく、ラジョンさんにとっての成功体験に繋がった様なんです。
それ以降、新しい事に挑戦する時もすごく前のめりな姿勢で、例えば、「それいいね」って受け入れるだけでなく生徒目線に立って自分なりにアレンジしたり、僕がしょっちゅう「経営目線を持とう」って言っているんですけど、ラジョンさんの方から「これだけ売らないと駄目だよね」って自発的に目標を立てて提案してくれたり、そういう姿を見ると人としても、ビジネスマンとしても成長しているなって感じます。
鬼澤:それはすごい成長ですね。塚本さんへの信頼も感じます。
※左手前から代表・三輪、ラジョンさん、塚本さん、レミさん、インターン生の河東さん
塚本:丸々1年、一緒に伴走してきたからと言うのもあるかと思いますが、日々、言い続けたおかげもあるかなと思います。
鬼澤:何を言い続けていたのですか?
塚本:「このままだと受験支援が続けられなくなるかもしれないから、もう少し持続性を考えて、お金の面もラジョンさんの立場だからこそ気にしていこう」みたいな話を、危機感が伝わればいいなと思って日々言い続けていました。
鬼澤:言い続けることって、耳障りの良い事は言いやすいですけど、危機感を持たせるような言葉って、下手すると険悪なムードになるリスクもあると思うのですが、日々言い続ける中で注意している事はありますか。
塚本:そうですね。ラジョンさんの経験や知識にリスペクトを示して、ラジョンさんに寄り添ってあげるというのを大事にしているのと、「受験支援を10年20年と続けていきたいよね」って、「その未来の為にも今苦しくてもやることが将来の生徒の為になるよね」って目的や将来のイメージをなるべくセットで共有するように意識はしています。
鬼澤:なるほど。ありたい姿の共通認識を持てるようにするのは大事ですね。
それでは今、壁に感じていることや、それを超えるためにこうしていかなきゃなと思っている事はありますか?
塚本:まず何より安定した収益を生み出せる様にしていかなければ、e-Educationの支援なしでBacBonのみで大学受験支援を持続させていくことが出来ないので、事業面での壁は英語添削事業の収益化です。
BacBonメンバーのみんなの危機意識もまだ足りないので、どう導いていくかというのも直近ぶち当たるんじゃないかなと思っています。
このままだと、それこそ支援の人数を半分に減らすとか、心が痛いこともやらなきゃいけないかなって覚悟もしています。
鬼澤:BacBonだけでバングラデシュでの大学受験支援を続けていけるようにするための収益事業として推進されている“英語添削サービス”は現状どういう状況なのでしょう?売れ始めたのか、まだ全然なのか。
塚本:今年、ようやく売れたところです。
昨年までは実質ゼロだったんです。
1人だけ買ってくれた人がいましたが、競合の予備校関係者が競合調査で買われた様なので。
入職してすぐ、その現状を知った時は、“もう撤退した方がいいな”と思いましたね(笑)
でも、その後色々と見直しをして、今年はサービス提供の対象者である学生さんが20人ぐらい買ってくれたんです。
売り方を変えただけなので、商品自体には価値があるんじゃないかなと思い直して、今試行錯誤しているところです。
これはBacBonにとっても大きな一歩かなと思います。
鬼澤:ようやう売れた時のBacBonの皆さんの反応はどうでしたか?
塚本:それが意外にテンション高くなくて。1人だけ喜んでたので、「本当、この2年間頑張って良かったね」って感じで言ったら「まあね」みたいな感じでしたね。
「僕は売れると思ってたけどね」って(笑)。
鬼澤:どういう温度感なんでしょう?(笑)
塚本:心の中では喜んでるんじゃないすかね。みんな不器用なんで、特にバングラデシュの男性陣は(笑)。
※BacBonの皆さん
鬼澤:そうなんですね(笑)では次の質問なのですが、先ほど、新しいことへの挑戦が必要だと思うというお話をされていました。
また、前回のインタビューでも新しいことに挑戦するのが楽しいと仰られていて、塚本さん自身は躊躇なく新しいことへの挑戦が出来てしまうのだと思いますが、そう出来るのはなぜか?というのと、塚本さんは躊躇しなくても、BacBonや100Corp.のメンバーが躊躇してしまうことがあると思います。そういう時はどの様にして前に進んで行っているのでしょうか?
塚本:新しいことへ挑戦するのは単純に楽しいし、ワクワクするからというのもありますが、僕は「今までこうしてたから」って言葉が大嫌いなんです。
それって、すごく無意味な言葉で、本質的じゃないなって思うんです。
変化を加えた方が、例え失敗しても必ず最後は良い方に向かうはずで、元に戻ったとしても、より意味がある戻り方をすると思っています。
どんどん変化とか新しいことに挑戦した方が、絶対プラスじゃんって思っているので、そこに躊躇は無いです。
最後は良い結果に繋がると信じてるので。
周りが躊躇している時は、僕が出来ることであればまず率先してやってみますし、僕ができない事ならリーダーに1回やってみてもらって、まずメンバーに姿勢をみせる事を大事にしています。
鬼澤:なるほど。新しいことに挑戦する際には、「今までこうだったから」という固定観念をアンラーン(unlearn)させる必要も出てくると思うのですが、どの様にしているのですか?
塚本:出来ているかは分かりませんが、意識しているのは、行っていることの本質をまず理解するという事です。自分自身でも意識していますし、みんなにも意識してもらいたいなと思っています。
行っていることよりも、その背景にある目的が大事だと思うので、目的は何かという事をみんなで議論して、その上でベストの選択は何か、不必要なものがあれば削いでいくというのを僕は大事にしたいなと思ってます。
鬼澤:例えばバングラデシュやフィリピンで、アンラーンしたエピソードはありますか?
塚本:バングラデシュでは大学生コーチが生徒の成績管理を行っているのですが、個々のフォーマットで別々に作成され、同じような情報があちこちに散らばっていました。
成績管理シートを作成することが目的になってしまっている様だったので「何のためにやってるの?」って改めて議論していくと、生徒の進捗管理と生徒の指導に活かせる様にという事だったので、これまで個々に作っていたものは白紙にして、みんなのノウハウを詰め込んだ共通の1枚を作りました。
鬼澤:なるほど、手段が目的化してしまっていたところを改めて目的を問い正して、本質的な運用に変えられたのですね。
塚本:はい、また、これからも色々出て来ると思いますが(笑)
鬼澤:そうですね(笑)
塚本さんはトヨタ時代にフィリピン駐在していたご経験もあって、e-Educationに入る際はフィリピン担当を希望されていましたよね。
それが最初はバングラデシュ担当になり、今ようやくフィリピンも担当するようになりましたが、フィリピンを担当してみての感想を聞かせてください。
塚本:フィリピンを担当してみての感想は、バングラデシュとは全然違うやりがいがあって楽しいです。
フィリピンでは日本の高校生向けの英会話レッスンのサービスを提供していますが、僕自身は、フィリピン市場にインパクトのある事を何か出来たらなって思っていたので理想とはちょっとズレる部分もありますけど、フィリピンでの雇用創出は出来ているので、そこはやりがいがあります。
英会話レッスンのチューターたちの給料を増やすためにはどうしたら良いだろう?など、日々考えることも多いので、理想の半分は叶っていると思います。
鬼澤:残り半分のやりがいを埋めるという意味で言うと、フィリピン市場に対して例えばどういう事をしたいってありますか?
塚本:これはアイデアベースなんですけど、例えば、就業機会というところでは、新卒向けの採用サービスとか色々あるとは思うのですが、もうちょっとアカデミックな感じで、学習塾ではないですけどフィリピンの人々の雇用にも繋がる学びを提供出来たらより良いなと思っています。
鬼澤:なるほど。では、バングラデシュとフィリピンの2カ国を担当されている中で、塚本さんが1番やりがいを感じられた瞬間って、どの瞬間ですか?
塚本:フィリピンの“留学プラス”というオンライン留学のサービスを提供した時ですね。
前回、某私立高校で7月末に実施した際、フィリピンのチューターたちもすごくイキイキしていたし、日本の高校生たちもすごく楽しそうでした。
日本の高校生たちは、最初はモチベーションが上がっていない様子だったんですけど、終わった後、「もっと英語喋りたいと思ったし、もっと世界に飛び立ってみたいと思った」とか「すごく学びになりました」って感想をもらえて、“教育サービスをやってる価値ってここか”って思ったのが印象に残っています。
フィリピンのチューターたちにも日本の高校生たちにも、両者に学びを与えられて、さらにお互いの考え方とか人生観まで変わるポテンシャルがあることに、初めて教育サービスをしている感じもしました。
※留学プラス実施中の様子
鬼澤:“留学プラス”を知らない人向けに、どういうコンテンツがあるのか教えてください。
塚本:1日あたり合計4時間、2日間のコースなのですが、日本の高校生たちは5,6人で1チームになって、1チーム1人のチューターが付き、1時間ぐらいの英会話レッスンと3時間のライブセッションを行います。
ライブセッションでは、現地と日本をオンラインで繋いで、現地の一般的な家や市場や学校の中などをライブで案内し、フィリピンの生活と日本を比較して、共通点や違う点を議論して発表するという内容になっています。
鬼澤:日本の高校生とフィリピンのチューターとの交流もあるんですよね?
塚本:そうですね。2日間で合計8時間、チームでの英会話レッスンやライブセッションの感想共有だったり、発表に向けての準備も含めて、常にチューターと5,6人の高校生がチームになって、問題にも取り組むし、発表までやってもらうので。
鬼澤:“問題”というのは宿題が渡される感じなんですね?
塚本:そうです。事前に教材を渡して、それに沿って取り組んでもらうのですが、その中で英会話レッスンだったり、ライブセッション後に感想をグループディスカッションしてもらう感じですね。
鬼澤:“発表”というのは何を発表するんですか?
塚本:例えば、市場のライブセッションをする際には「市場を見た中で、日本の家族や友人に持って帰りたい物は何ですか?それはなぜですか?」とか、「同じだと思ったところ、違ったなって思ったところは何ですか?」みたいな問いを事前に与えていて、それを意識して見てもらった上で、ライブセッションが終わった後に、チューターへ質問をしながら各チームで意見をまとめてもらい発表してもらっています。
鬼澤:ただの言語学習じゃなくて、その国の文化にも触れながら英語を学べるのは面白いですね。
塚本:はい、英語で学ぶ、英語で体験するというのが“留学プラス”の特徴です。
鬼澤:すごく楽しそうだなと思ったのですが、全編英語ですよね?
参加している日本の高校生の皆さんは、英会話スキルが高い子たちなのでしょうか?
塚本:いえ、英語のレベルは様々です。
僕が司会しているのですが、司会は日本語ですし、ライブセッション中は、僕が数秒間に1回ぐらいのペースでチャットで通訳していっているので英語のレベルは揃っていなくても大丈夫です。
鬼澤:すごい、チャットで同時通訳されているんですね。
塚本:はい。グループセッション中は僕は入らないって決めてるんですけど、ライブセッション中のオープンな場での質疑応答とかは、僕がサポートに入ってフォローアップして、学びがちゃんと深まるようにってところを意識しながらやってます。
鬼澤:なるほど。英語にコンプレックスを持っている子でも安心して参加出来ますね。
塚本さんは、バングラデシュやフィリピンで、様々な事業に携わっていますが、その中でも特に、フィリピンの“留学プラス”にやりがいを感じているんですね。
塚本:はい、日本の高校生の声とか、チューターの顔を見ていると、すごくいい事業だなって思います。
塚本さんが携わっている大学受験支援は、バングラデシュの中でも特に学習環境に恵まれない貧しい農村部の高校生たちの人生を変えています。
出身大学によって職業の選択肢に大きな差を生むほど超学歴社会のバングラデシュでは、難関大学への合格が貧困脱却の足がかりにもなるのです。
2010年にスタートしてから毎年連続でバングラデシュ最高学府のダッカ大学合格者が誕生し、累計641名もの生徒たちがバングラデシュ国内TOP5の難関大学に合格し、未来を切り拓いていっています。
しかし、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、新型コロナ)以降、私たちe-Educationのオンラインでの大学受験支援を求める声は増え続けています。
そんな中、近年の円安によって、支援するために必要な資金は、生徒一人当たり約2倍近くにもなり、支援して欲しいという高校生を断らなくてはいけないほどになってきています。
バングラデシュの特に貧しい農村部の高校生たちにとって、大学受験=自分だけでなく家族の人生をも180度変える唯一のチャンスであり、希望でもあります。
次回の大学受験は、来年の3月〜4月にかけて行われます。
今、e-Educationの大学受験支援を受けられるかどうかで、バングラデシュの農村部の高校生たちのこの先の人生が大きく変わってきます。
どうか、支援を待っている高校生たちの未来のために、皆さまのお力をお貸しください。