バングラデシュは、1億7千万人を超える人口を抱える国であり、現在経済成長の最中にあります。
一方で、都市部と地方の教育機会の格差は著しく、地方では深刻な教師不足に加えて、良質な予備校に通うことも難しい状況です。
COVID19拡大の影響受けて2020年度から続いていた教育施設の閉鎖措置が2022年度には完全に解除され、対面での授業が再開しました。
しかし、大学受験を控えながら学校にも塾にも通えない農村部の高校生と、高品質の教育にアクセスしやすい都市部の学生との間には変わらず大きな教育格差はあります。
団体設立以降続けている、映像授業を現在ではオンラインで提供する形で支援を届け、この教育格差の是正に挑戦しています。
また、本団体の支援を受けていた受験生が大学生になった後は、雇用機会の創出として「オンライン家庭教師」のチューターとして雇用しています。
そして、前年度は受験生として支援を受ける側であった新大学生が、チューターとして後輩たちの挑戦を一緒に応援しています。
e-Educationの始まりの地であるバングラデシュは来年で事業を始めてから14年。
一人でも多くの生徒が自信と誇りを持って社会で生きていけるように活動をしています。
また、従来の映像授業に加えて、2017年よりパートナー会社と共に日本の高校生に生きた英語を学ぶ機会を生み出す英作文添削事業を通して、バングラデシュの雇用創出に貢献しています。
2010年より活動を開始し、現地パートナーともに首都ダッカに拠点を置きつつ、バングラデシュ全土に映像授業を提供しています。
2022年度までに8,300人以上の高校生をサポートし、トップ5大学に延べ1,600人を超える生徒を送り出しています。
また、7年目を迎える「e-Education奨学金」制度を修了した生徒たちが、後輩のe-Education生徒に勉強面だけでなく精神面のサポートをする仕組みを提供しています。
その結果、13年連続でトップ大学のダッカ大学をはじめとする難関大学の合格者を輩出しています。
英作文添削事業では、過去7年間で390の高校、延べ20万人を超える日本の高校生向けに約40万件の英作文を添削しました。
また、バングラデシュ内での添削者の採用を通じて、これまでに約400人の雇用を創出しています。
2024年度も引き続きバングラデシュ全土で、教育環境の質的向上に向けた映像教材の改善・拡充を現地パートナーや教師と協力して実施していきます。
また、バングラデシュ事業を、そしてe-Educationを次なるステップに進めるために「2024年度までに、バングラデシュにおける大学受験支援事業を自走化する」という目標を掲げ活動してきました。
そのため、2024年度は現地パートナー会社の自走化の1年目として、新しい関わりを模索しながらバングラデシュで新しい事業への取り組みにも注力していきます。
各地域における雇用の創出と教育を通じた若者の可能性の拡大に取り組んでいきます。
募集期間 | 2023年11月1日(水)〜2023年12月8日(木)18:00まで |
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職種(採用人数) | カントリースタッフ(1名) |
対象 | 大学生・大学院生 |
活動国 | バングラデシュ |
活動期間 | 1年間※休学を原則とします(要相談) |
活動開始予定時期 | 2024年9月〜 |
活動内容 |
・大学受験支援事業の企画、運営と評価 - 2024年度以降の事業方針を検討
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得られる経験やスキル |
・行政や企業等を巻き込み、インパクトの大きいプロジェクト展開ができる力 ・関係者を巻き込みながら事業を改善/推進するリーダーシップスキル |
求める人物像 |
【各国共通】 ・e-Educationの理念や活動に原体験を持って共感していること -TOEIC 730点以上 ※あくまで参考値ですので、達していない場合でも面接でご相談ください。
・現地パートナー会社との協働ソーシャルビジネスの持続可能化に興味がある人 |
こんな方におすすめ |
・教育事業を通して若者の未来に貢献したいと考えている人 |
待遇 |
【固定額支給】 ・支度準備金:10万円 ※他助成機関からの活動費支給を受けられる方は対象外です。
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選考プロセス |
①応募フォーム回答 |
備考 |
・渡航前に日本国内で事前研修があります |
2021年9月〜2022年8月までバングラデシュ担当カントリースタッフとして現地で活躍してくれた今津千尋さんのインタビュー記事をご紹介します。
【インターン生紹介】バングラデシュで教育支援事業の自走化に挑む神戸大学4年生・今津千尋さんインタビュー