家族を犠牲にしてでも、学校に行きたい
オノラト・アルコサール
フィリピン
フィリピンには「オープンハイスクール」という、さまざまな事情によって平日の学校に通えない子どもたちのための、週末に開校される教室があります。
たとえば平日は仕事で働かなくてはいけない子どもでも、週末のオープンハイスクールであれば通うことができます。
早すぎる妊娠や、経済的な事情、平日の教室でいじめを受けてしまったなど、生徒のバックグラウンドも、通っている生徒の年齢も多岐に渡ります。
日本の私たちからすれば、一見するとドロップアウトした子どもと感じてしまいますよね。
しかし、生徒と接していると一人ひとりに悲壮感はなく、むしろ非常に前向きに机に向かっていて、逆にこちらが励まされることも多いです。
今回はオープンハイスクールに通う生徒の中でも、特に印象的な生徒のひとりである“オノラトくん”をご紹介します。
一週間のスケジュールを教えてください。
平日はマッサージセラピストをやっています。
家計が厳しくて平日は働いているから、平日の学校には通えないんだ・・
どの授業の先生も、日曜には自分の家庭の時間を犠牲にして、無償で働いています。
でも、本当に僕たちのために授業をしてくれていることを心から感じます。
先生のことは、本当に大好きです。
学校に通う際に一番大変なことは何ですか?
月曜から土曜まで仕事をしてて、今日も日曜日だけど、今日の授業が終わったらまた仕事なんだ。
家計が苦しいのはもちろんだけど、僕の家は遠いし、雨の日はいつも通学で通る川をボートで渡れなくなるのが困ってる・・
授業を欠席した時はFacebookのグループチャットで先生に連絡したいんだ。
でも僕はスマートフォンを持ってないから友達にスマートフォンを借りたり、月に3,000円くらいしかお金がなくて・・
それでも勉強のためにインターネットカフェでFacebookに入ったりしてるんだ。
オノラトのように、
夢に向かって
がんばる子どもを
応援してもらえませんか?
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「性別に関わらず、すべての子どもたちにとって、教育の権利は平等であってほしい」 「e-Educationの事業モデルは、貧困の連鎖を止めることができる」 そんな風に感じていただけた方は、ぜひe-Educationへの寄付をご検討ください。
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