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元e-Education生徒の大学生活の様子をお届けします

芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋…
皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

本日は、前回ご報告した「探求のあかり基金」によって無事ダッカ大学へ進学することができたザキアさん&エムティアツさんお二人の大学生活の様子と、代表・三輪の登壇報告をお送りいたします。

「探求のあかり基金」第一期奨学生の大学生活の様子

「探求のあかり基金」は、花王株式会社のカウンセリング化粧品ブランドest(エスト) と連携し、夢を持ち、学びたいという意欲があるにも関わらず年間約1万5,000円ほどの大学の学費を支払うことも困難なバングラデシュとフィリピンの大学生の学びを照らすため経済的に4年間サポートするものです。

2023年7月のest全商品の売上の一部が探求のあかり基金に充てられ、今年9月大学に入学した学生4名(バングラデシュ2名・フィリピン2名)が、第一期奨学生としてサポートを受けています。

本日は、バングラデシュ担当カントリーマネージャーの塚本から届いた、バングラデシュの元e-Education生徒であり、「探求のあかり基金」第一期奨学生のザキアさん&エムティアツさんの大学生活の様子をシェアしたいと思います。

「探求のあかり基金」第一期奨学生の大学生活の様子

※左から、ザキアさん、河東さん(インターン生)、エムティアツさん



■Zakia Sultana(ザキアさん/ダッカ大学合格)
母子家庭で、5人の兄弟と暮らす。宗教的に厳しい且つ貧しい家庭の子が通うイスラム教育に特化した無償の学校出身。宗教や経済的理由で女性が社会で活躍することを諦めたくないと、探求のあかり基金へ応募。現在ダッカ大学でアラビア語やイスラム教を専攻している。将来はアラビア語圏や途上国で教育に携わりたいと思っている。

授業ではアラビア語の4技能とコーランやハディースなどの宗教関連のものを履修しています。

ザキアさんは、大学の授業でも色々質問をしたり、教授とも良好な関係を築いている様子でした。
また、彼女のバックグラウンドもあり、大学で行われたオリエンテーションではサウジアラビア大使の前でスピーチを行ったそうです!

サークルは、模擬国連と英語クラブに入っているそうです。

また、Multilanguage club(多言語クラブ)にも入るつもりだそうで「日本語と中国語も勉強したい!」と話していました。

※大学で出来た友人たちとグループ課題に取り組んでいるザキアさん(右から2番目)




■Emtiaz Ahmed Shooab(エムティアツさん/ダッカ大学合格)

服の仕立て屋を営んでいた父親が大病を患い、父親の薬代もかかるため、ダッカ大学に進学するための学費捻出が困難に。将来は父親と同じようにお店を自分で持って、地域の雇用不足の解決に貢献したり、金融業界で働いて国に貢献したいという想いを持つ。


エムティアツさんが学んでいるビジネスコミュニケーションの授業は、対話型で、先生もフレンドリーで、楽しんでいるようでした。

またエムティアツさんは実家が遠方ということもあり寮に住んでおり、寮での交友関係も深めている様です。

サークルは、ディベートクラブや銀行クラブに入っていて、将来に向けての経験にもなり、充実した大学生活を送っています。

※大学のディベートクラブの友人とクラブ活動後に撮影。1番右がエムティアツさん

寄付によるご支援が、誇りと想いやりの循環に

「探求のあかり基金」がなければ、ザキアさんもエムティアツさんも、せっかく合格したダッカ大学へ進学することは難しかったでしょう。

だからこそ、2人の誇らしい表情と、充実した大学生活を送っている報告を聞いて、私たちもとても嬉しくなりました。

しかしそれ以前に、e-Educationの大学受験支援を受けることが出来ていなかったら、ダッカ大学合格も出来なかったかもしれません。

皆さまのご寄付によって2人は大学受験支援を受けることが出来、「探求のあかり基金」によって進学を諦めることなく、こうして夢に向かって充実した大学生活を送ることが出来ています。

さらにザキアさんとエムティアツさんの2人は、e-Education生徒を学習面と精神面でサポートする「大学生コーチ」になることが決まっています。

e-Educationでは月々1000円のご寄付によって2人の高校生に2000の映像授業が詰まったタブレットを届けることができますが、時折、ご寄付をくださっている方から「たった1000円で申し訳ない」という声を聞くことがあります。

この場でお伝えさせてください。
決して「たった」1000円ではありません。

皆さまからの1000円があったから、2人は今こうして誇らしげな笑顔で、夢に向かうことが出来ています。

皆さまからのご寄付が、2人の高校生の未来を切り拓く支えとなり、2人を通して新たな世代に誇りと想いやりが届けられ、そしてまた次の世代へ…

皆さまからのご寄付は、教育支援に活用して終わりではなく、その先に、誇りと想いやりの循環に繋がっていることを少しでも知っていただけたら嬉しいです。

代表・三輪開人の登壇ご報告

代表・三輪開人の登壇ご報告

※代表・三輪による講演の様子


2023年10月18 日(水)、パナソニックグループ主催の社会課題と従業員をつなげるオープンな学びの場「社会課題講演会 Social Good Meetup」に 代表・三輪がゲスト講師としてオンライン登壇いたしました。



■社会課題講演会 Social Good Meetup とは?

人々の生活をすこしでも豊かで平和なものにするためにパナソニックグループ(以下、パナソニック)が 1960 年代より取り組む「企業市民活動」の一つです。

2016 年にスタートした「社会課題講演会 Social Good Meetup」は、重点テーマとして掲げている“貧困の解消”、“環境活動”、“学びの支援”に取り組む多様なゲスト講師を招いた従業員向けの講演会として実施し、社会課題に関心を持ってもらい、従業員のボランティアなど次のアクションへの参加に繋げるきっかけの場を目指しています。

今回、代表・三輪開人は、「Social Good Meetup」で、e-Education が活動をスタートさせたバングラデシュでの創業エピソードや、e-Education で教育支援を受けた生徒が今度は支援する側となっている話など、教育を届けた先に想いやりの循環が生まれているという話をさせていただきました。



■e-Education とパナソニックをつないだソーラーランタン

※ソーラーランタンのあかりを頼りに勉強をする子どもたち

実は e-Education は、2016 年と 2017 年にパナソニックよりソーラーランタンを寄贈いただき、バングラデシュの農村部の中でも特に貧しい家庭の高校生に届けたことがあります。

当時バングラデシュの農村部の電化率は 55%と低く、夜はほとんどの家庭で灯油ランプが使われていました。

しかし、貧しい家庭では燃料代にかけられるお金も限られており、子どもたちは勉強したくても思う存分に勉強できない環境にありました。

パナソニックから寄贈されたソーラーランタンによって、子どもたちは夜、明るいあかりのもとで勉強できるようになりました。

その後、e-Educationは、インターネット環境がなくても学べる2000もの映像授業が入ったタブレットや、映像授業の他に復習テストや補講が受けられるアプリも開発しました。

※映像授業や復習テスト、補講が受けられるアプリ

コロナ禍においては完全オンライン化し、これまでの映像授業に加えて「オンライン家庭教師」を導入するなど、生徒たちの環境や時代の変化に合わせて「最高の教育」を届けています。

また、e-Educationは、現地パートナーだけでなく、本日ご紹介したエストや、パナソニックなど、日本の企業の皆さまのお力も借りながら様々な取り組みを行っています。

皆さまの声を聞かせてください

皆さまのご意見や、今回の取り組みに対する感想など、ぜひ皆さまの声を聞かせてください。

以下のアンケートフォームよりお送りいただけますと幸いです。
アンケートフォームはこちらから

また前回アンケートフォームよりいただいたご質問に、この場を借りて回答させていただきます。



ご質問:当該国の政府の奨学金等の取り組み制度が無いのですか?

回答:バングラデシュ政府は、高等教育へのアクセスを確保するための長期的な視点として初等・中等教育への就学率を上げる施策は実施しています。
しかし大学進学に対する奨学金制度は整っていないというのが現状です。

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