カミギン島の知事(左から2番目)もお会いしてきました!
みなさん、こんにちは!
e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラで暮らす貧しい高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。
前回の記事では、プロジェクトパートナーの2人のe-Educationにかける想いとフィリピンの教育問題についてお伝えしました。
今回は、フィリピンのもう1つのe-Educationプロジェクト実施地である「ミンダナオ」の視察に行った際に私が学んだことについて書かせていただきます。
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初めてのミンダナオ!
カミギン島:海がびっくりするほど綺麗で、緑もたくさん!
e-Education Projectで唯一、一つの国に複数のプロジェクトがあるのがフィリピンです。私が担当している「マニラプロジェクト」と、そして建明さんが担当している「ミンダナオプロジェクト」があります。
マニラプロジェクトを視察したときと同様、共同代表の三輪さんと、マニラプロジェクト前担当のアキさんと一緒にミンダナオへ行き、プロジェクトが実施されている「カガヤンデオロ」と「カミギン島」へそれぞれ数日ずつ滞在をしてきました。
数日間の滞在の中で、多くの気付きがありました。その中でも、特に強く感じた3点をご紹介します。
1. 現地メンバーの自主性
アクロ校長と、三輪さんと
プロジェクトを視察していてまず驚いたのが、現地メンバーの自主性でした。
ミンダナオプロジェクトの重要人物、カガヤンデオロの公立高校の校長先生を勤めている「アクロ校長」、そしてカミギン島で教育省で働いている「ジョジョさん」、そして周りの協力してくれている先生方が、私の想像以上に自主的に動かれていたのです。
日本人コーディネーターである建明さんが指示をするのではなく、アクロ校長やジョジョさんの指示の元、現地のメンバー自ら「こうしたら良いのではないか」と考え、プロジェクトを進めていました。
プロジェクトを持続させ、現地のニーズに合わせたものにするには、現地の人が自主的にプロジェクトを動かしていかなければなりません。そうしないと、日本人が現地にいなくなったときに、プロジェクトが動かなくなってしまう恐れがあります。ミンダナオプロジェクトはまさに、「現地の自主性」で動いていました。
2. 先生達の熱い想い
授業で使った小道具は手作り!生徒と一緒に作ったそうです。
カガヤンデオロでは、先生方が撮影している様子や授業で使っている教材を見せていただきました。
驚いたことに、先生方が自ら手作りで、発泡スチロールや段ボールを使った小道具を作っていたのです!授業を面白くする工夫がされていました。
そして先生方には、フィリピンの教育が抱える問題とそれに対する熱い想いがありました。
家庭の事情で働かないといけない状態で、学校に通えない生徒が多すぎる。ドロップアウトしてしまう子どもたちがたくさんいる。ずっとどうにかしたいと考えていたんだ。e-Educationは確実にドロップアウトした学生を救えることのできるプロジェクト。可能性を信じているから、このプロジェクトに取り組んでいるんだよ。なんとかしてフィリピンの教育を変えたいんだ。
撮影の様子、準備していた小道具などを熱く説明し、e-Educationプロジェクトについて語ってくれる先生たち。
先生たちの熱い想いがしっかりと伝わりました。
3. 建明さんの現地の人に対する姿勢
ミンダナオに思いを寄せる建明さん
そして3つ目は、建明さんの現地のメンバーに対する姿勢です。
e-Educationのクレド(心構えやこだわり)の一つに「ハイパーローカル」があります。
建明さんのプロジェクトに取り組む姿勢そのものが「ハイパーローカル」でした。
現地の方との繋がりを大切にするのはもちろん、常に現地の方目線に立って接しており、その結果現地メンバーからの信頼がとても強かったのです。
そして、年齢や役職関係なく、誰にでも笑顔でしっかりと挨拶をし、相手をしっかりと気遣う姿。異国の地にいると忘れがちな「当たり前」のこと。この小さな積み重ねが、現地の方との信頼関係を築く一つの方法であると気付きました。
プロジェクトの視察を終えて
私にとって、自分のプロジェクト以外のe-Educationのプロジェクトを見たのは初めてでした。
まだ何となく漠然としていた「プロジェクト」に対するイメージと考えが、私の中で大きく変わったのを覚えています。
次回の記事では、これらの視察で学んだことを元に、今後マニラプロジェクトでどのように活かしていくのか、どのように進めて行くのかを書かせていただきます。
来週も宜しくお願いします!
番外編
真っ黒になるまで遊び、次の日日焼けで大変なことに…
カミギン島に滞在中、1日オフを取り、カミギン島の近くにある離島「マンティギ島」へ、三輪さん、建明さん、アキさん、そして現地の方々と遊びに行ってきました!海の中は映画やテレビでしか見たことのない世界が広がっており、言葉に表せないほど綺麗でした。
イカダも作りました(笑)
今回の視察では、プロジェクトに関して色んなことを学ぶことができたと同時に、仲間たちと数日一緒に過ごせたことが私にとって大きな財産となりました。
プロジェクトの話から、お互いのバックグラウンド、そして恋バナまで(笑)普段なかなかじっくり話すことのできない仲間と時間をかけて話すことができました。
e-Educationのメンバーは普段各国で活動しているためなかなか会えないのですが、その分会えたときの嬉しさは計り知れません。私にとって、メンバーは仲間であり、お兄さん、お姉さんのような存在になっています。
次回もお楽しみに!
もう後悔しないために。もっと多くの笑顔を作るために。私はマニラへ向かいます(立命館大学3年・磯部香里)
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