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こんにちは!

e-Education Projectスリランカ担当の大水希望です。地方学生の可能性を広げることを目標に活動しています。

前回は日本人会でのニーズ調査のためのインタビューについてお話しさせていただきました。

今回は留学先の大学で実施したアンケート調査についてお話ししたいと思います。

いざキャンパスへ!

私の交換留学先であるペラデニヤ大学は、一般にはスリランカの大学のNo.2であると言われています。ペラデニヤ大学でニーズ調査を兼ねたパートナー探しのアンケート調査を実施した理由は、今後プロジェクトを進めていくうえで同じ大学の学生であることで、距離感を縮めやすく、活動しやすいと考えたからです。

「アンケートを通して学生に何を求めるのか?」
「どんなニーズがあるのか?」

試行錯誤しながら作成したアンケートを印刷し、意気込んで大学へ出かけました。大学生がいそうな場所を探して歩きまわりますが、その日は土曜日だったため、大学内を歩いている学生はちらほらとしかいません。大学の学食をのぞいてみるとほんの数人ですが学生がいます。

「ここで声をかけなければ…!」

しかし、引っ込み思案な私はなかなか声をかけることができませんでした。歩き回ること1時間。これでは何も進まないと思い、大学にいくつかある寮の学食でアンケートをすることにしました。

最初の壁を越える

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理学部の食堂

お昼過ぎの学食には勉強をしに来た学生たちが何組かいます。まずは一組目の学生に声をかけて、調査開始です。

「スリランカの教育について教えて!」
「どんな問題があると思う?」

ドキドキしながら一番最初に話をした女子学生二人に「このプロジェクト、スリランカで役に立つかな?」と聞くと、「いいんじゃないかな?」との返事。声をかける、という最初の壁を乗り越えられました。

このアンケート調査は、ニーズ調査の一貫としてe-Educationの新規プロジェクト立ち上げで恒例となっているものです。正直に言うと、他の国のプロジェクトのトジョウエンジン連載記事を読んで、すぐ集められるだろうと思っていましたが、実際にしてみると学生に声をかけるということは、そう簡単なものではありませんでした。

「で、何がしたいの?」

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最初の女子学生二人組に声をかけられたことで、要領をつかめたことと学生が増え始めたことでアンケート調査は順調に進みました。学生たちは真剣に質問に答えてくれます。

しかし、学生と話をする中で何度となく返された質問があります。

「いいと思うけど、結局何がしたいの?」

このアンケートの目的は主に二つありました。まずスリランカでの映像授業へのニーズを見つけること。スリランカの教育の中のどこに問題があり、どのように映像授業を取り入れられるかを調査することが一つ目の目的でした。

そしてもう一つが、今後プロジェクトを実施する上でパートナーとなる学生を探すことです。問題意識を持っていてその解決のために何かしたい、そう思っている学生からプロジェクトに対して共感を得ることを目的に、アンケートをしながら学生たちの考えや想いを聞く予定でした。

しかし、アンケートを集めることに必死だった私は「このプロジェクトを通して一緒に問題を解決していこう!」という自分の思いを学生たちにうまく伝えることができず、ただの調査だと思われていました。

「ぜひやってほしい!」

そんな中でも何人か興味を持ってくれる学生がいました。

「自分たちも田舎から出てきたんだ。地方の学生たちは勉強したくても先生がうまく教えられないせいで勉強できなかったり、勉強なんてどうでもいいと思っている学生たちがとても多い。彼らにも出来るってことに気づいてほしいんだ。」

大学生たちの中にも何かを変えたいと思っている人たちがいる。その気付きは、スリランカに来るまでプロジェクトの必要性を確信できなかった私にとって、とても大きく意味のあるものでした。

一番の理解者、ルームメイトのチェカ

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大学の女子寮

スリランカの大学に交換留学をしている私は基本的に寮で生活しています。私のルームメイトはScience学部で教授のサポートをするスタッフをしているチェカ(Chekha)です。英語がうまく話せない私の話を理解しようと努力してくれ、生活そのもののサポートもしてくれました。スリランカの文化や言葉の多くは彼女から学びました。

最初にプロジェクトのことを話して理解してくれたのも彼女です。アンケートを作るときも英語の添削やスリランカの学生が理解しやすい聞き方を教えてくれるなど、プロジェクト開始当初から強力なサポーターであるチェカはプロジェクトを進めるうえで、とても重要な役割を果たすことになるのでした。

来週は大学生へのアンケート調査から見えてきた、スリランカの教育の現状についてお話ししたいと思います。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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