世界中で4,300万人以上が主に政治目的で移動を余儀なくされ、難民としていきています(UNHCRより)。近年では、海賊でも有名なソマリアでは飢饉が起き、アフリカ各国に多くの人が難民として流れ込む問題が発生。
そして、ケニアにある世界最大級の「ダダーブ難民キャンプ」には大量の難民が押し寄せました。今回は、その難民キャンプの情報発信を行うメディア「Dadaab Stories」を紹介したいと思います。
難民自身で情報発信するウェブメディア
ダバーブ難民キャンプは20年前ほどにでき、9万ものシェルター、人口は50万人ほどの規模となっています。そんな中、立ち上がったメディアできれいなウェブデザインよりも特徴なのが、「難民自身で情報発信」をしているということです。
難民キャンプの情報発信をするメディア「Dadaab Stories」
この地で活動するNPO/NGOも多く、その1つにキャンプ内の映像を撮りつづける「FilmAid」というNPO団体があります。
この団体は、元々、難民たちの娯楽としての映画を撮っていましたが、次第に難民へ映像撮影のトレーニングをするようになりました。そこで難民自身による発信媒体として誕生したのが、「Dadaab Stories」だったのです。
キャンプ生活や難民の人柄などを知ることができる
発信カテゴリーは様々で、難民キャンプの生活、アート、キャンプでのサービスの紹介(医療など)、難民自身の紹介など、長短様々な映像を通じて難民キャンプの状況に触れることができます。
バスケットボール選手になりたい男の子が夢を語ったり、コレラ予防のハウツー、オックスファムの大使でもある女優スカーレット・ヨハンソンが現地を訪れた時の映像など、幅広い情報が難民やキャンプに対するイメージを豊かにしていきます。
また、ダダーブ難民キャンプでは、オンラインメディアの「Dadaab Stories」だけでなく、紙媒体の「The Refugee」もあり、マルチメディアを通じて情報を発信しています。
当事者の発信というものは何か社会問題などの認知から解決にいたるまで、非常に重要な効果を出すことと思います。このようなプロジェクトに長く目を向けていきたいです。
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