皆さんこんにちは。ルワンダでe-Educationプロジェクトを進めているドガです。
前回は、最高の先生の授業の撮影のために僕が踏んだステップについて書かせて頂きました。
今回は、ついにやってきたビデオ撮影当日の話をさせて下さい。
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朝の集合からドラマはスタート・・・
僕たちには時間がありませんでした。
高校卒業試験まで時間が迫っており、出来るだけ早く全てのコンテンツを作る必要があったのです。
さらに撮影の時間制限もありました。
前回決まった、撮影するジェラルド先生の学校は、ルワンダから車で南に約1時間のところにあるGashora Girls Academyという超進学校であり、実験用具・施設の使用が許可されたのが土曜日だけでした。
チーム内で撮影に費やせる日にちを計算したところ、全てのビデオコンテンツを1日で収録する必要があることが判明。一日でも早く生徒たちのもとへ届けるためには、これ以上時間はかけらせません。
そして迎えた撮影当日、プロカメラマンのジーンさんチーム、僕、現地パートナーのアレックスの計6人で朝6時半頃に首都キガリのショッピングセンターで待ち合わせをしました。
しかし、5分経ってもジーンさんたちが現れなく、「まさかのドタキャン?」ということも脳裏によぎりました。
10分後、ようやくジーンさんが運転する車が到着し、一安心。
まずは第一関門クリアです。
さすがのルワンダトップ教師!
道路も土曜日の朝一だったために空いており、予定時刻の7時半に無事間に合うことができました。
校舎内は日本でも珍しいほどの景色と最新設備が整っていました。さすがはルワンダNo.1の進学校、チーム一同驚いたのを覚えています。
暢気に学校に関心しているのもつかの間、まずはジェラルド先生と話をし、今日の予定の確認を行ないます。先生のアシスタントのリチャードさんも来ていて下さり、既に実験室では準備が始まっていました。
セッティング中
全部で10本の実験コンテンツを一日で収録する必要がありました。
試験に必ずといって言いほどよく出る重要な実験の撮影3つはそれぞれに1時間弱をかけ、後は40分程度で収録していきます。編集後は、最長30分のビデオと他20分程度の化学実験ビデオをDVDに焼きます。
あと、事前に先生に頼んでおいた、ビデオと同時進行に生徒が解答する問題用紙と解説書も用意して下さっていました。さらに、先生の解説用のウガンダからの教科書も準備済み。さすがは満場一致で「一番面白い・分かりやすい」、ジェラルド先生でした。
撮影時のこだわり
今まで、e-Educationの現地での撮影は、全て現地メンバー・コーディネーターの手によって行なわれていました。しかし、今回初めてプロのカメラマンにそこをお願いし、最高の先生の授業を撮影することを決めました。
そのために、プロ使用のカメラ2台やピンマイクなど、当事者目線で「見たい映像」を皆で共に考えました。一台は実験の中の色の変化などをアップで撮影し、もう一台で先生が黒板に書いていることなどの全体像を撮影しました。
これはビデオ撮影後に分かったことですが、やはりピンマイクを使うと先生の声がよりクリアにピックアップでき、外の騒音もブロックすることができます。
一緒に全時間を過ごす
正直、僕は化学の知識はほとんどありません。
しかし幸運にも、パートナーのアレックスは高校時代理系であり、つい数年前に同じ高校生の試験を受けており、万が一に備えてジェラルド先生の授業をずっと見ていました。
もちろん、カメラマンとジェラルド先生さえいれば撮影は可能です。ただし、どのようなビデオコンテンツが生徒を惹きつけるかという点に関しては、授業を受ける生徒たちの気持ちを良く知る者の視点が必要です。
さらに、日本人からの第三者的視点も重要だと思い、アレックスと一緒に全撮影を細かくチェックしました。
長い一日が終わり・・・
朝9時からの撮影は、予定をはるかにオーバーし、夜6時に終了。ジェラルド先生からジーンさんチームまで全員バテバテでした。
ただ、全ての実験の撮影が終わった後の達成感は最高でした!皆で喜びを分かち合い、最後には自然と拍手が生まれました!
そして首都キガリに戻ると、眠たい目をこすりながら編集スケジュールを組み立てました。ここから僕もつきっきりでサポートした編集作業が始まります。
全てはルワンダの生徒たちに最高の先生の授業を届けるため!
今週も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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