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みなさん、こんにちは!

e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラで暮らす貧しい高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。

前回の記事では、高校でDVD授業を開始したことについて書せていただきました。

今回は、授業が始まって気付いたことを中心にお話します。

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授業を始めて気付いたこと

前回お伝えしたように、フィリピン大学受験に必要な4科目で模擬テストを行い、生徒の実力を測った後、映像コンテンツを使った授業を開始しました。

現地パートナーのパトリックは、大学での授業があるため毎回のe-Educationの授業に参加できるわけではありません。

パトリックが参加できないときは、私1人で授業を進めていました。

日本で小学校から高校まで塾に通っていたこと、少人数制の個人塾でアルバイトをしていた経験があり、生徒への教え方、授業の進め方などのノウハウは、少しですが知っていました。

しかし、授業を進めていくうちに、私は自分の「限界」に気が付きました。

昨年の反省を活かして

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授業を進める前任アキさん

昨年度受験した生徒へインタビューを行ったとき、多くの生徒から「映像を見るだけでなく、もっと授業を進めたり問題を出してくれるファシリテーターが必要!」という意見をもらったことがあります。

昨年は実施校4校の授業を、マニラプロジェクト担当者のアキさんが順番に訪問し授業を進めていました。授業は週に3回あるので、もちろんアキさんが学校へ行けない日は生徒が自ら授業を受けるしかありません。

学校によっては先生も忙しく、常にe-Educationの授業を見ることができるわけではありません。

そこで今年は、映像授業にプラスして、インタラクティブな要素を取り入れることにしました。

一番の壁は「語学」

さらに、「語学」も大きな壁でした。

フィリピンの公用語はフィリピン語と英語です。全ての人が英語を流暢に話せると思われがちですが、公立の高校の生徒で英語を流暢に話せる子は少なく、基本的にタガログ語で話しています。

「日本人コーディネーターが英語で話し、生徒がタガログ語でお互い確認し英語で答える」

このようにスムーズにいかないコミュニケーションにより、どこまで理解しているのかや、生徒がどのように思っているのか上手く読み取れないと思うことがありました。

何よりローカルに!

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事情があってパソコン室が使えない時にも臨機応変で授業を行ってくれました

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真剣に授業を受ける生徒たち

そこで、たまたま授業の見学に来ていた先日ボランティアに興味があるとメンバー募集に応募してくれたフィリピン大学の学生に「ねえ、授業やってみない?」とお願いをしてみることに。

今思えばかなり無茶ぶりでしたが、現地のメンバーに授業を進めてもらうことで、

  • 現地の言葉で授業をすることによって、生徒の理解度がアップ
  • すぐに質問→解決ができ、授業の参加度が高まる
  • 何より、生徒が凄く楽しそうに授業を受けていたこと

以上、ここまで変わるのかと驚くほど、生徒のリアクションが大きかったのです。

この姿を見たとき、現地の人たちを巻き込み、生徒たちのニーズにとことん向き合えるハイパーローカルなチームづくりの必要性を改めて感じました。

今後に向けて

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新しい実施校、クルス・ナ・リガス高校の生徒と

今後実施校が増えるにつれ、現地メンバーも増やさなくてはいけません。

そこで今後のチーム体制として、新規学校へのプロジェクトの提案は基本的に私が行いますが、実施が決まった後の担当の先生との連絡や授業の進行はすべて現地ボランティアに任せることを決めました。

これには2つの理由があります。

1つは先に述べたように生徒への理解を深めることができること、そして2つ目は、今後e-Eductaionのプロジェクトを長期にわたって行うにあたり、現地メンバーが自走してプロジェクトを回せるようにしたいと考えているからです。

今年、現地メンバーがプロジェクトを自走できるような基盤を作るためにも、私がしっかりとサポートしつつ現地のメンバーに思いっきり任せてみたい、そういう思いがありました。

授業・撮影・営業とマルチタスクな日々に

授業を進めると同時に、新しいコンテンツの作成と新規学校へのプロジェクトの打診を行うために、プロジェクトの実施地マニラの「ケソン市」を走り回る日々が始まりました。

フィリピンは日本と同じく3月が年度末のため、学校が終わるまでにどうしてもプロジェクトを進めたかったので、日々学校へ行ったり撮影をしていました。

ところが、順調に進むと思いきや、なかなかプロジェクトが進みません。

次回は、授業・撮影・プロジェクトの打診と3つに共通する「困難」についてお話したいと思います。

本日もお読み頂き、ありがとうございました!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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