キリスト教、ユダヤ教、イスラム教。3つの宗教に聞き覚えのない人はいないでしょう。
しかし、3つの宗教の聖地が同じ場所であるとうことを、ご存知ない方もいるのではないでしょうか?
今回ご紹介するのは世界で最も有名な聖地、イスラエルの「エルサレム旧市街」です。
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聖墳墓教会、岩のドーム、嘆きの壁、そして金曜日
エルサレム旧市街は約1キロ四方の小さな街です。人口80万人近い新市街とは違い、旧市街には3万人程度しか暮らしている人はいませんが、それでもこの街が聖地であることに何の疑いもありません。
旧市街には、宗教を語る上で非常に重要な建造物がいくつも存在し、世界遺産にも登録されています。一つ一つご紹介していきましょう。
まずは「聖墳墓教会」。イエスが十字架に架けられた場所であり、キリスト教徒は毎週金曜になると、教会へと続く「悲しみの道」を祈るように歩きます。
続いて「嘆きの壁」。全長約500mの壁には、金曜になるとユダヤ教の人々が一列に並び、壁に頭をつけて祈ります。何百年と続いた礼拝により、壁が人の背のところで変色しているのは何とも言えない迫力があります。
そして最後に「岩のドーム」。イスラム教の開祖であるムハンマドが天へと旅だった場所です。ドームの隣にあるモスクでは、イスラム教の人々がメッカの方角に向かって頭を床につけて祈ります。そしてこれも金曜日です。
金曜日の聖地。それは3つの異なる宗教の信者が同じように祈る日です。世界各国から人々が集まり、エルサレム旧市街が祈りに包まれます。
「世界平和」という言葉が良く似合う街だと思ったのは、きっと私だけではないでしょう。
(photo credit: M. Khatib via photopin cc)
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