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こんにちは!e-Educationのインドネシア担当として活動している坂井健です。インドネシアで貧しい子供たちのために色んな人と協力しながらプロジェクトを進めています。

前回の記事では、最高の先生をアンケートを通じて見つけ出した事についてお伝えしました。今回は、帰国まで時間がなく、焦って走りすぎた故に大切なことを見失っていたことについて綴りたいと思います。

焦りすぎて見えていなかった足下

残り2週間。僕の帰国までに残された時間は、これだけでした。

1ヵ月前、コンサル会社を見つけてから一気にプロジェクトを進めていきました。帰国まで時間がないから進めるところまで進みたいという思いで、ひたすらに走っていた時期。一度走り始めたら止まらない僕の性格の悪い部分が出てしまいました。

撮影科目を決め、先生を決め、会社の社長と交渉が続き、そんな中のことでした。日本との定例スカイプミーティングの時に、共同代表の三輪さんに言われた言葉があります。

「そのDVDコンテンツって、本当に現地の人達は必要なの?」

思わず、はっとしました。前に進めることばかりで、一番大切なことを忘れていたのです。

いくら良い授業を撮影したからといって、いくら良いパートナーが見つかったからといって、現地の人達がこれを望んでいなければ意味がありません。

今まで教育関係者やインドネシア大学の学生に聞いたとき、「これはインドネシアに必要だよ!」と言われていたことは確かなこと。しかし、実際に現地に行ってそういう話を聞いていない。

僕は、大切な事を忘れていたのでした。

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歴史があって優秀なDepok第1国立高校へ

現地の事は自分の目で確かめるという、一番基本的な事を忘れていました。

落ち込んでいる時間は、残されていません。今やるべきは、自分の足で「e-Educationの授業を必要としているのはどこか」を見極めること。

一緒にプロジェクトを進めることを決めたコンサル会社で、e-Educationのプロジェクトを担当するリアンというインドネシア大学の学生と一緒に、第1国立高校という高校に赴きました。

インドネシア大学から近いこの第1国立高校は、非常に優秀で毎年かなりの人数をインドネシア大学合格へと導いている歴史ある名門校です。

ここに突撃訪問して、先生の話を聞くことにしました。アポイントなしで、いきなり日本人が来たことに向こうの先生も驚いた様子。

「あなたたち何者?」

しかし、寛容さの国民性はインドネシア人の良いところで、話を聞きたいと無理矢理押しかけた僕のことを応接間に通してくれました。

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学校の先生&リアンと

「安い学費でさえ払えない生徒もたくさんいる」

先生曰く、「ジャカルタ周辺の高校では貧しい高校というものは少なく、ほとんどの国立高校の20%前後が貧しい子で形成されている」とのことでした。

国立高校は非常に学費が安いため、貧しい子も通うことができるそうです。そんな中、先生は、こうも続けました。

「その安い学費でさえ払えない生徒もたくさんいるんです。そういう子どもが集まっている学校がある。その学校がマスターという名前の学校です」

残り1週間。最後の仕事は、もう決まりました。このマスターという学校に行き、徹底的に調査することです。

最後の力を振り絞るラストスパートが始まりました。

寄り道〜インドネシアの日本語事情〜

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先ほど出てきた、第1国立高校の授業を拝見させていただきました。今回見学した授業はなんと「日本語」の授業。

インドネシアでは、高校の時に第2外国語を学ぶそうです。なんとインドネシアの日本語学習者数は、中国に次ぐ世界2位。じゃかるた新聞によると、2006年高校の第2外国語として日本語を選択できるようになったことがその理由として挙げられていました。

ここ第一国立高校は、なんと学校の生徒全員が第2外国語として日本語を学習しているそう。そのため、日本人の僕が教室に行くとみんな喜び、質問攻めでした。

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日本語を教えられる教師のレベルが低いなどの問題はあるものの、海外の国が日本語を第2外国語として学んでくれることがすごく嬉しかったです。

もっと多くの人が日本に興味を持ってくれると嬉しいですね。


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