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みなさん、こんにちは!e-Educationインドネシアプロジェクト代表の坂井健です。3月からインドネシアに飛び、新しい教育プロジェクトの立ち上げを担当しています。

前回の記事では僕がe-Educationに参加することになった経緯をお話しました。今回はインドネシアプロジェクトの概要を説明したいと思います。最後までお付き合いいただけたら幸いです。

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インドネシアの教育問題「ボーダーチルドレン」

インドネシアは日本とオーストラリアを結んだ延長線上くらいにある島国。人口が2億4000万人と世界第4位で、島の数もなんと1万島以上あることで有名な国です。僕は日本にいるときに、塾の先生をやっているので、インドネシアを「赤道を通る国」と生徒に教えています。

そんなインドネシアはマレーシア、パプアニューギニア、東ティモールの3つの国境に接しています。そして、これらの国境全てで出稼ぎのために国境を渡る人たちがいるのです。

これは日本では考えられないことなので、ピンとこないかもしれませんが、その数は実に4万人とも言われています。

教育に目を向けると、子どもたちが教育を受けられていないという問題があります。そこで僕がこの国で取り組むプロジェクトはそのような「ボーダーチルドレン」に教育を届けるというものです。

最強のパートナーに現地のNGO団体

3つの国境があるなかで、アプローチすることになったのはマレーシアのボーダーチルドレン。理由は代表の税所がインドネシアに行った際、マレーシアで活動しているNGOの方とコンタクトをとってきてくれていたためです。

この団体と一緒に今回プロジェクトを立ち上げることになりましたが、実は世界中のODA機関や教育機関と手を組んでいるすごい団体なのです。自分の力がどこまで通用するか試したいこともあり、今回この案件を承諾しました。

日本にいる間は基本的にこの団体の方とメールでやりとりし、プロジェクトを進行。連絡がすべて英語であるため、かなりつまずくことも多かったのですが、仲間の協力も得てプロジェクトの基本合意を結ぶところまでこぎつけました。

一体どんなプロジェクトを行うのか?

このような流れでボーダーチルドレンの問題に取り組むため、マレーシアの国境付近に行くことが決まりました。

具体的には、現地の小学校6年生に対し、映像授業を提供し、卒業試験突破を目指していきます。インドネシアには卒業試験なるものがあり、それに合格しなければ中学校に進むことができません。

その卒業試験の中身はマレーシアにいてもインドネシアのもの。僕のプロジェクトはジャカルタで有名な先生の授業を撮影し、マレーシアに持ち込み、ボーダーチルドレンに向けて放映するというものです。

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自分の得意分野を生かし、現地の夢を叶える!

実はこのプロジェクトは、これまでのe-Educationとは少し違ったアプローチをしています。バングラ、ヨルダン、ルワンダでも大学受験にスポットを当ててきました。しかし、今回はプロジェクト史上初めて小学生を対象にしています。

団体のイベントなどで「今までのe-Educationは大学受験を中心にやってきたからメソッドが使えないんじゃないの?」と聞かれることもあります。確かにその通りで、e-Educationの得意分野は大学受験です。

だからといって僕らの得意分野である大学受験のコンテンツを現地に押しつければいいのかというと、それは違うと思っています。現地の人が一番必要としているのは「小学校卒業試験のコンテンツ」だからです。

前例がないなら「自分がロールモデルになってやる!」、そんな気持ちで現在このプロジェクトに臨んでいます。こうして自分たちの得意分野ではなく、現地の夢を叶えるべくして、これまでとはひと味違うe-Educationプロジェクトがスタートしました!

[e-Educationプロジェクト]


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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