皆さんこんにちは。
ルワンダで農村部の生徒達に最高の先生の授業を届けているドガです。
前回の記事では、提携を結んだNGOの新たな現地メンバーと共に、今後のプロジェクトの大きな目標を立てたことについて、書かせて頂きました。
ようやくスタートさせることができたルワンダプロジェクト。今日は初めて首都キガリを出て、メンバーと一緒にルワンダの教育現場を視察した話をさせて下さい。
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いざ現場へ
ここに至るまで、既に1ヶ月以上かかっていました。
そしてようやく、“現地NGO「RIDI」との提携”というe-Educationの新たな運営体制ができあがり、この機会に一度現場に足を踏み入れたいと思っていました。
他国の例からすると、プロジェクト開始→ニーズ調査→ビデオ撮影→実施校決定→DVD提供開始、という流れで進んでいきます。
コレに対してルワンダプロジェクトでは、既にニーズが明確に分かっていたので、あとはビデオ撮影を進め、それを農村部の実施校に届けるという流れを予定していたのですが、ここで流れを変更しました。
時間がないのは分かっていましたが、「現場を見ないと、コンテンツ撮影はできない」と思い、メンバーたちと今後の目標を立てた2日後には地方行きのバスを待っていました。
最高の仲間の強み
現地パートナーのアレックスはNUR(ルワンダ国立大学)に在学中ですが、今回新たにプロジェクトに参画することとなったメンバーも、全員がNURかKIST(キガリ工科大学)に在学中、もしくはそこから卒業したばかりの強者ばかりでした。
そのため、ルワンダの中でも比較的質の高い教育を受けてきた彼らの幅広い知識と人脈を使い、何かしらのコネクションがある学校を当たってみることにしました。
そこで真っ先に手を挙げたのが、KISTの4年生、ウィリアムです。
彼は、首都キガリからバスで北へ3時間半ほどの距離にある、Nyagatare Secondary School(ニャガタレ高校)の卒業生です。生徒会長も歴任しており、そこの校長とは今もメールのやり取りをしている仲でした。
ゼロからリサーチをして、無知の学校へアポイントをとって行くより、このような形で既に面識のある学校を回っていった方が、より効率的に事情を説明することができ、逆にフレンドリーに接してくれると思いました。
そして、当日朝6時。僕はウィリアムとバス停で待ち合わせて、ニャガタレへ向かいました。
首都キガリのバス停。地方へはバスか車が主な交通手段です。
ここはルワンダ!?
ルワンダに来て1ヶ月が早くも経過しました。
初めて首都キガリを出たのですが、道中周りは全て農産地となっており、ビルなど見ることはありませんでした。
農業セクターの雇用率が90%を超える国の現実を改めて実感し、自分の住んでいるキガリはルワンダという国のほんの一部、ということも痛感させられました。
(photo credit: Laura via photopin cc)
進学校だった!
ニャガタレに到着しました。
思っていたほど人通りが少ないわけでも無く、隣国ウガンダが見えるほどキガリから遠い割には、比較的進んでいる町、という感じがしました。
約束の時間ピッタリに学校に着き、校長先生と会う前に、教頭先生に学校案内をして頂きました。
話を聞いていると、ニャガタレ高校はルワンダの中でも有名な進学校で、農村部では珍しい質の高い教育水準を誇っています。
ここのカリスマ校長先生は、ルワンダの教育界でも有名で、様々なサポートを国・行政機関・国際NGOから受けているそうです。
教科書類も英国から仕入れたもので、量もたくさんありました。
食堂は、汚かったです。。。
肝心なコンピュータも数十台ありましたが、やはり農村部なので、停電が日常茶飯事だそうです。
校長先生とランチミーティング
案内も終わり、校長先生とランチをしながらe-Educationの話をしました。
ここの学校ではニーズは無い事は分かりきっていましたが、これまた分かりやすくシンプルなe-Educationモデルを気に入ってもらい、校長先生が知っている限りのニーズのある学校を紹介してくれることになりました!
さらにウィリアムとの会話も弾み、知り合いと一緒にこの学校に来たことを、改めて良いアイデアだったと思いました。
前に撮影したコンテンツを見せると、積極的な生徒たちから「画質が悪い」「音が小さい」などの意見をもらいました。
やはり、このコンテンツを実際にみる生徒たちの視点からの意見はとても参考になります。
人が人を呼ぶ
初めて農村部の生の教育現場を見て、改めてe-Educationはルワンダで大きく活用されるポテンシャルがあると分かりました。
途上国ではよくある話ですが、ちゃんとした教育を受けた良い先生は、高い給料を求めて都市部に行ってしまい、その分農村部では、都市部との教育水準に大きな格差が生まれてしまいます。
ルワンダの問題も同じでした。優秀な先生は首都のキガリに移住してしまい、都心部の先生が農村部に来て教えに来るなどということはもちろんありません。e-Educationのモデルを使って、“最高の先生の授業をいつでもどこでも見れるようにする”ことは大きな意味のあることだと思いました。
ウィリアムから今回の視察が決まり、ここの校長先生がe-Educationを必要としている学校を紹介してくれる・・・本当に人と人との繋がりは大切だと実感した日でした。
撮影の前にもう数校舎行ったので、そのお話はまた来週させて下さい!
ありがとうございました。
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