みなさん、こんにちは!
e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラの公立高校に通う高校生達に「最高の授業」を届ける活動をしています。
前回の記事では、フィリピン大学入学試験直前の授業の様子をお伝えしました。
今回は、遂に迎えたフィリピン大学入学試験の様子をお話させていただきます。
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フィリピン大学入学試験とは?
今年のフィリピン大学入学試験は、8月中旬の土日を使って行われました。
両日とも試験は午前6:30からと午後0:30からの2つの時間があり、4つのテストスケジュールのうち、生徒は個別に大学から指定された日にち、時間に入学試験を受けにいきます。
受験科目は、数学(Math)、理科(Science)、読解(Reading Comprehension)、言語(Language Proficiency)の4つ。それぞれ60分〜80分ほどの長さの試験になります。
受験料は一人500ペソ(約1250円)。基本的に全ての受験生が受験料を払わなければならないのですが、各公立高校の成績上位者10人は、試験料免除となり無料で受けられることができ、e-Educationの授業を受けていた生徒たちの何人かも成績上位者として受験をしていました。
また、一般入学試験にプラスして、芸術系の学部を受験する人は、この4科目に加え実技試験があるなどとても狭き門となっています。
大学内は緊張した雰囲気に
試験当日、朝5時半頃にフィリピン大学に向かう途中、ジープニー(小型バス)に乗っていると、緊張した面持ちの受験生と見られる高校生とその親御さんの姿がありました。
そして大学に着くと、試験会場となっている建物には受験生の列と、その列を見守るように立っている大人たちの姿が。
受付が開始され、受験生が受験会場の中に入ると、お父さんお母さんなどから「頑張ってね」などの励ましの言葉が聞こえ、いかにも「受験」という雰囲気でした。
そしてe-Educationの授業を受けていた生徒たちも試験に挑みました。
試験が終わったあと
試験が終わるごとに、時間のある生徒達、パトリック、そしてアルビンと大学の一角で集まり試験についての感想などを聞きました。
試験の感想を聞いてみると、「理科は簡単だったけど、リーディングが難しかった」「受かったかはわからないけれど、でも全力を尽くせたし良かった」など、それぞれ不安な部分もあるものの、試験を終えた生徒達の顔はとても晴れ晴れとしていて、パトリックやアルビンもとても嬉しそうでした。
笑い声が聞こえ、生徒たちとパトリック、アルビンたちが笑顔で、とっても楽しそうに話している姿を少し離れたところから見ていて、なんとも言えない幸せな気持ちになりました。
塾に通うお金がないけれど、大学受験用の勉強をしたい生徒たちに授業を提供できたことはもちろんですが、何よりこのプロジェクトがなければ出会わなかった、チューターとして頑張ってくれた大学生ボランティアと公立高校の生徒たちを繋ぐ「きっかけ」になることができ、本当に嬉しく思います。
みんなの顔が本当に晴れ晴れしい!笑
この生徒は、最後だからと帽子をプレゼントしてくれました
試験が終わった後、「カオリ〜」と駆けつけてくれるのは嬉しいですね
振り返ると、昨年のTEDxイベント運営の時もイベント終了後、仲間達がスッキリとした顔で笑顔で話しているのを見て幸せな気持ちになりましたし、今でもこのイベントがきっかけとなってできた「繫がり」が続いている様子を見ると、心から「嬉しいなあ」と感じます。
人を笑顔にできること、そして人と人を繋ぐ「きっかけ」になることができることが、私にとって「嬉しさ」や「幸せ」を感じることの一つであるということを再認識できました。
合格発表はまだまだ先!
フィリピン大学入学試験の合格発表は、今年の冬と言われています。
まだ正確な日にちが知らされておらず(昨年は12月、一昨年は2月の発表でした)、結果が待ち遠しいですが、多くの生徒が合格できることを祈っています。
次回の記事では、生徒からのフィードバックなどもふまえた、本年度のプロジェクトのまとめをお伝えできたらと思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございました!
もう後悔しないために。もっと多くの笑顔を作るために。私はマニラへ向かいます(立命館大学3年・磯部香里)
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