みなさんこんにちは、e-Education Projectインドネシアの担当の大石慎治です。今週もよろしくお願いします!
前回はプロジェクトの引き継ぎの様子についてお話させていただきました。今回は、いよいよ1人になり、インドネシアで最初にぶつかった壁についてお話させていただきます!
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最初の壁
「何が何だかわからない」
これが最初の壁でした。前担当者の後任としてインドネシアにきたものの、日程の関係でプロジェクトの引き継ぎに2日間しかとれず、1人になったインドネシア滞在3日目は何が何だかわかりませんでした(2日間では交通手段と道と食事と最低限の人の顔を覚えるので精一杯)。試験まであと3ヶ月しかないので、心の中は焦りでいっぱいです。
しかし、何曜日の何時から高校3年生の授業が行われているかがまず分かりません。どの先生が高校3年生の担任かも分かりません。どのようなカリキュラムで動いているのかもわかりません。
「一刻も早く授業を生徒達に届けなくてはならないのに!」
不安と焦りを抱えながら、とりあえずマスターに通ってみました。
とにかく根気よく!
「高3生はいつ勉強しているの?」
そう聞いてもほとんどのボランティアの方たちがわからず、正直びっくりしました。どうやらマスターに横たわる問題は先生不足だけではなさそうです。
しかし、色々なひとに話をきいていくうちに、平日の2時〜3時、4時〜5時という日本人の感覚からすると少なすぎるものが高3生の授業時間だとわかりました。
初めて見た驚きの授業
そしてさっそく授業見学。授業内容はひどいもので、ボランティアの先生はあまり教えることができず、よくわからないスピーチを長々と30分ほどし、生徒たちは自分たちで勉強を始めます。
「これでは受かる子も受からない」
そう思いつつ、このような環境だからこそ映像授業が必要だとも感じました。生徒たちは他の学校の環境を知りません。だからボランティア先生のよくわからないスピーチが大切だと思い真剣に聴き、その先生に与えられたものを自分で勉強をしています。そしてこれが大学入試に向かう正しい道だと信じています。環境が彼らの目隠しになっているのです。環境という目隠しを外し、彼らの夢を叶える武器を届けるのが僕の使命です。
「やはりこの子達に一刻も早く授業を届けなくてはならない」
そう再確認し、ボランティアの先生にこのクラスで映像授業を行いたいということを伝えました。そうすると先生は「カリキュラムを作ってから」と言うのです。そんな悠長なことは言っていられないと思いましたが、この高3生のクラスのボランティアはマスターで校長の次に権力のある人で、保護者たちの対応などをしています。
日本からきたばかりの僕がここで反論をして機嫌を損ねてしまっても前進できないと思い、ここは大人しく従ってまずカリキュラムを作成することにしました。ここにきてやっと授業実施が見えてきました。
次回は少しずつ動き始めたマスターのプロジェクトについてお伝えします!どうぞお楽しみに!
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