WHOによると、2011年までに世界中で3400万人もの人がHIV/AIDS(エイズ)に感染しています。そんな中、ゲイツ財団がエイズ予防に一番最適だと考えられているコンドーム開発に10万ドル(=約950万円)を補助金として提供すると先日発表しました。
ゲイツ財団の活動に関しては、ジョウエンジンでも過去に何度かご紹介してきましたが、スラム街でのハイテク小屋「iShack」やう○ちをエネルギーなどに変換する未来のトイレなど活動範囲は様々。今回はこのゲイツ財団の「次世代コンドーム」開発の概要をご紹介します。
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モダンで新しいデザインのコンドームをもっと多くの人に
エイズ感染者の95%は途上国に住んでおり、その深刻さは年々増してきています。今回の支援の一番の大きな理由は、男性がコンドームをあまり使いたがらないということ。
そこでゲイツ財団が今回募集する新しいコンドームのコンセプトデザインは、「快感を維持しながら定期的な使用を促すことのできるデザイン」。
本プログラム部長のステファン・ワードさんは、「この次世代コンドームが開発され、より多くの人に使ってもらう事で特にアフリカと南アジアでのエイズ予防と望まない妊娠の2つを同時に激減させ、世界中でより多くの人の命を救えるはずだ。」と言っています。
次世代コンドームとは?
では実際にどんなコンドームがこれから世界を変えていくかもしれないのでしょうか?
ORIGAMIコンドーム
一般的にコンドームとは性病予防用に使われますが、このORIGAMIコンドームは付ける事でさらなる快感を与えてくれるとのこと。
エコフレンドリーなシリコンで作られており、まるで楽器のアコーディオンのような形をしているこのORIGAMIコンドームは既に特許も取得した優れものです。通常のコンドームとこのORIGAMIコンドームを比較した下記のビデオも是非ご覧になってみて下さい。
ORIGAMI vs. Latex Condom from ORIGAMI Condoms on Vimeo.
「コンドーム」の域を超えた「画期的コンドーム」
現在、ワシントン大学の学生チームはナノメートルサイズの溶ける繊維をコンドームに使い、コンドーム使用中に対エイズ薬を先端から出すことのできるコンドームを開発しています。
誰でもアイデア応募ができる!
もちろん、ゲイツ財団から研究用の助成金を得るためには実用可能なアイデアである必要がありますが、現実的に開発できるコンドームであれば、誰でも応募し、認められれば資金を受け取る事ができます。
世界中にエイズで苦しむ人々は後を絶ちません。もし実現すれば世界を変えることができるかもしれない「次世代コンドーム」。みなさんも応募していてはいかがですか?
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