みなさん、こんにちは!インドネシアプロジェクト担当の坂井健です。インドネシアでDVD授業のコンテンツを作ってマレーシアに持ち込み、移民の子どもたちに授業を届けるというプロジェクトを行っています。
前回までは、マレーシアで提供するためのDVD授業をインドネシアで作成するまでをお伝えしました。今回からは、実際にマレーシアで授業を提供することを綴っていきたいと思います。
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マレーシアの空港でいきなりハプニング!?
2時間のフライトを経て、僕はマレーシアに着きました。マレーシアも相変わらず暑い。時計をみると10時30分…と思いきや時差があるので11時30分でした。マレーシアはインドネシアよりも1時間早く、日本と比べると1時間遅れなのです。
ビザは90日以内の滞在であれば不要なので、イミグレを通過して、税関を通ろうとしてそのときでした。「このパソコンは何だね?」と4台ものパソコンを持ち込もうとした僕を税関の係員が引き留めたのです。
30分にも及ぶ説得の末、悪いことには使わなさそうということで、通してくれましたが。まさか空港の係員に事業の説明をするとは思いませんでしたが、何とか空港の外に出ることができ、学校のマネージャーと落ち合うことができました。
自然と夕焼けの町「コタ・キナバル」
マレーシアといったらどこを思い浮かべますか?ほとんどの人が同国の首都、クアラルンプールを思い浮かべると思います。
僕が今回降り立ったのは、サバ州の州都「コタ・キナバル(通称KK)」です。人口55万人のこの町は多くの自然に囲まれている素晴らしい町で、少し足を伸ばせばラフレシアやウツボカズラ、さらには野生のオラウータンまで見ることができます。
そして、特筆すべきは世界有数の夕焼け。小さな島々が浮かぶ南シナ海に沈む夕日を見たときは、あまりに壮大な景色だったため感動して声も出なかった程でした。
町は海に面していて、夜になると海沿いには出店が続々と出ます。そこでは取れたての魚介類をその場で焼いて食べることができます。
コタ・キナバルはこのような豊かな観光資源に恵まれているので、ぜひ1度訪ねてほしいと思う場所です。
日本では絶対に見ることのできないこれらの景色に、ワクワクは最高潮に達していました。
僕はこのコタ・キナバルに2泊。そして、月曜日の朝、学校のマネージャーの車に揺られ、コタ・キナバルを出発しました。
たくさんの人種が入り交じる町、ケニンガウ
コタ・キナバルを出発してから車で南に走ること2時間15分。長かった山道を抜けると小さな町「ケニンガウ」に到着しました。
この町を歩いてるのは、ほとんどがマレーシア人と中国人ですが、移民してきたフィリピン人やインドネシア人も多くいます。
ケニンガウからさらに南に10kmほど行ったところに僕が授業をする学校はあります。門をくぐり、最初は宿泊施設を案内してもらいました。
「ここが今日からたけるの住む所よ。」
「え、ここに住むんですか?」
ドアを開けるとヤモリがひょこっと顔をだし、今度はお前がここの住人になるのかと言いたげな目でこちらを見つめています。シャワーはもちろん水のみ。洗濯機もないのでバケツに水をためて手洗い。洗濯物も道ばたに干します。
「こんな過酷所に1ヶ月も住むのか!」と思いながらも、僕のマレーシアでの生活が幕開けとなりました。
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