「竜血樹」という言葉、聞いたことはありますか?
植物が好きな方ならご存知かもしれませんが、日本では観葉植物としても販売されており、「ドラセラ・ドラコ」とも呼ばれています。
今回ご紹介するのは日本でも見ることができる小さな観葉植物ではなく、イエメンでしか見ることができない大きな樹。赤い血が流れるという不思議な樹をご紹介しましょう。
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「赤い金」と呼ばれた、竜の血を生み出す樹
イエメンのソコトラ島をご存知でしょうか?
インド洋に浮かぶソコトラ島は、1999年に空港ができるまで外国人が立ち入ることができなかった秘境の一つであり、独特の生態系と豊かな自然が広がっています。
5年前に世界遺産に登録されて有名になり、多くの観光客がこの地を訪れるようになりました。目的は独特の進化を遂げた植物や動物たちを見ることですが、特に人気が高いのがキノコのような形をした「竜血樹」であり、ソコトラ島以外の場所では見ることがでない固有種になります。
「竜血樹」は千年以上生きる生命力が特徴ですが、それ以上に印象深いのが赤い樹脂です。「竜の血」と言われるこの樹脂は乾燥すると、まるでルビーのように赤く染まり、人々を魅了します。
この「竜血」は鎮痛作用があるため医療現場で使うことができる他、染料としても活用できることから、「赤い金」とも呼ばれており、ソコトラ島の重要な輸出品でもありました。
千年も生きる、キノコのような形をした、赤い血を流す樹。ぜひ直接見てみたいものですね。
(photo credit: Stefan Geens via photopin cc)
次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜
この「絶景Q」のコーナーでは、毎回途上国の素敵な景色をクイズ形式で紹介していきます。
第46問は、こちらの写真。白い棚田にコバルトブルーの水。にこの素晴らしい絶景スポットは次の記事で紹介します。どうぞお楽しみに!
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