世界中には難民が約1537万人いると言われています(2010年, UNHCR)。その保護・支援を行っているのが国連難民高等弁務官(UNHCR)という国連の機関です。
今回は、そのUNHCRが難民の現状について知ってもらうためにリリースしたアプリ「My Life as a Refugee(難民としての生活)」について紹介します。
政治的な理由で国外に逃れる「難民」
まず難民とはどのような人かみなさんはご存知でしょうか?1951年に制定された「難民の地位に関する条約」によれば以下のような人々を難民と呼びます。
「人種、宗教、国籍、政治的意見やまたは特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受ける恐れがあるために他国に逃れた」人々
自国から様々な境遇で国外に逃げている難民。紹介するアプリは、彼らが味わう危険やトラウマなどを3人のキャラクターを通じて理解していくことができるロールプレイング型です。キャラクターを選択し、数々の苦渋の選択を取りながら安全な場所まで行ったり、家族との再会など、様々なシーンを体験できます。
UNHCR Facebookページより
アプリで体験できる3つの難民ストーリーは、世界中の難民キャンプやキャンプにいなくても戦争や迫害など政治的な理由で国外に逃げている人々の多くが体験していることです。
難民の男女のストーリーを体験できる
キャラクターはそれぞれ、結婚していて3人目の子どもを妊娠している女性のメリタ、4人兄弟の長男で15歳のパウロ、結婚して2人の子どもがいるアミカの3人。ぜひ気になる方はiPhoneアプリ、Androidアプリをダウンロードしてみてはいかがでしょうか?
ニュースなどで難民と聞いても遠い国の出来事で、なかなかイメージしにくいですが、このようなアプリでの体験やストーリーを通じて、少しずつ理解していくことは大切かもしれません。アプリの紹介動画もぜひご覧になってください。
My Life as a Refugee from ACW on Vimeo.
[UNHCR]
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