Malala Yousufzai

2009年、11歳の少女がBBCのブログに投稿した内容が世界に衝撃を与えました。

彼女の名前は、マララ・ユサフザイ。パキスタンで生まれ、武装勢力のパキスタン・タリバン運動の支配下にあったスワート渓谷で恐怖におびえながら、生活する人々の惨状をブログに綴り、平和を目指した人権活動を開始しました。

今回は、そんな若い彼女の長く濃い人生について紹介したいと思います。

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15歳で、タリバンから銃撃を受ける

さて、ブログ投稿の話の続きをします。その後、パキスタン政府は彼女の本名を公表し、「勇気ある少女」として表彰するなど世界的に注目を集めることになったのです。しかし、有名になり、パキスタン・タリバン運動から命を狙われる存在に。

その出来事から3年後の2012年10月、中学校から帰宅時のスクールバスに複数の男により銃撃され、頭部と首に銃弾を受け負傷しました。この犯行もパキスタン・タリバン運動によるもので、パキスタン国内、国連など世界各国から非難の声が上がる出来事になったのです。

7月12日は、彼女の誕生日「Malala Day」

2013年1月には、無事退院し、現在はイギリスで暮らしているとのこと。そんな彼女が7月12日に16歳の誕生日を迎えました。この日は「Malala Day」として知られ、この日彼女は国連にて、世界中に基調スピーチを行いました。

Malala-Day

彼女が一貫して訴え続けているのは、普遍的な教育の権利です。ノーベル平和賞に最年少でノミネートされたこともある彼女が、ここまで精力的に動くのには理由があります。

世界ではいまでも5700万人ほどの子どもたちが初等教育すら受けることができず、1.2億人もの子どもたちが、識字能力に欠けているのです。彼女の出身国パキスタンは世界でも2番目に学校に行けない子どもの数が多く、長い取り組みが必要な状況にあります。

Change.orgを活用し、50万人の署名集め

そんな彼女は、オンラインでもアプローチすることにしました。オンライン署名プラットフォームのChange.orgを活用したのです。宛先はなんと国連事務総長を務める潘基文(パン・ギムン)さん。

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このキャンペーンでの訴えは、2015年までにすべての子どもたちが教育を受けることができるように、学校、本、先生にもっとお金を出すよう求めています。50万人からの署名を目標としていて、現在時点で35万人以上集まっています。

Malala

7月12日に行われた国連でのスピーチの中継のスクリーンショット

国連で各国代表や事務総長、世界の人々に向けてスピーチ

そんな彼女は、自身の誕生日に各国の代表や事務総長に向けて、直接、力強い口調で教育の権利についてスピーチしました。この模様は、国連のWeb TVページで観ることができます。ぜひ関心のある方は観てみてください。

これまで彼女の人生やコアにあるメッセージなどを紹介してきました。教育状況を変える方々には共感しますし、注目し続けたいですね。

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