afr-africa-tourism-report-2013-735x490

トジョウエンジンのワンダーライフカテゴリーでは、絶景Qというコーナーを設けており、毎日途上国の絶景を発信しています。そこでは何度もアフリカの絶景をご紹介してきました。

先日、世界銀行が公開した「アフリカ・ツーリズム・レポート」でも、アフリカの観光業が年々伸びてきていることを強調していたのでご紹介させていただきます。

SPONSERD LINK

ノータッチの地域がとにかく豊富なアフリカ

アフリカの観光業は、1980年の3%から2010年には5%に伸びました。

サブサハラアフリカの近年の観光客の増加は目を疑うほど。1990年からその数は300%増加し、2012年には3380万人がその地を訪れました。

レポートによると、ホテルやツアーなどから合計約360億ドル(約3.5兆円)の収入があり、サブサハラアフリカのGDPの2.8%を占めたそうです。

リサーチャーの一人はこう言います。

アフリカの山、サバンナ、川、そして伝統的なダンスや音楽などのイベントは、世界中の既に”観光地”として変えられてしまった地域が持っていないとても貴重な天然資源です。

Screen Shot 2013-10-20 at 18.19.46

国際協力に大きく貢献する観光業

観光業は、世界的に急成長を遂げているセクターです。特にアフリカではそれが大陸の経済成長、そして貧困開発に繋がっています。過去10年間で、アフリカ全体のGDPは平均で約5%伸び、世界平均の3%を大きく上回っています。

サブサハラアフリカでの上記の観光客の増加から、世界的にも有名なホテルチェーンが続々とアフリカに数十億円単位の投資をスタート。成長しているアフリカ観光の需要に合わせようとしています。

スターウッド・ホテル&リゾートのアダブさんは次のように言っています。

政治が所々で不安定なのは百も承知だが、アフリカは我々にとって、とても重要なマーケットに今後なってくるだろう。スターウッドは今後3年の間に、新しく12のホテルを建設、3000のゲストルームを増設し、何千もの雇用も創出することをすでに決めている。

Screen Shot 2013-10-20 at 18.35.15

過去の成功から学ぶ

また、レポートでは、1970年から2005年までにアフリカで成功した24個の観光業のケースタディが掲載されています。

それぞれのチャレンジと、どのように建設が進められたのかなどの手順を掲載。基本的には、どのようにその国で観光業を成長の源に押し上げ、貧困撲滅に貢献したかに焦点が当てられています。

民間セクターと政府の協働が重要

そこでキーとなっているのが、「民間セクターと政府の協働」です。

国・地域・市町村レベル全てで民間企業が地方自治体などとパートナーシップを組むこと。そして協働でインフラ開発、土地所有権の管理、そしてツアー運営者や企業にとって観光業ビジネスがしやすい環境に仕立て上げることが、成功の最大のポイントと書かれています。

サステイナブル(持続可能的)にツーリズムが伸びていけば、経済の体質改善、改革を早め、インフラ改善、女性の社会進出など、様々なセクターにプラスの影響を与えることが可能でしょう。

観光業だけに頼るのは無論、長期的ではありません。しかし、大きな市場に育て上げることで、一国の貧困撲滅にも大きく貢献することと思われます。

[世界銀行]


途上国の教育課題を若者の力で解決する

SPONSERD LINK