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皆さんこんにちは。
ルワンダでe-Educationプロジェクトを進めているドガです。

前回は、プロジェクトスタートの第一歩として、農村の現地校の視察に行った際のお話をさせて頂きました。

今日は、ビデオ撮影の前にもう一校舎行ってきたことと、改めて感じたルワンダでの映像教育ニーズについてお話しさせて下さい。

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日本人で良かった

先日訪れたルワンダの北に位置するニャガタレ高校の校長先生から、知り合いでe-Educationに関心のある、またはe-Educationを必要としている学校をいくつか紹介して頂きました。

その一つが、首都キガリから北にバスで約1時間のところにあるルリンド高校でした。

実はこの学校は、先週オープンしたばかりのとても新しい女子校です。そして何と、学校のオープニングセレモニーに僕はなぜか招待客として呼ばれました。

以前もお話しましたが、やはりここでも“日本人”というステータスと“校長先生の紹介”ということが温かい歓迎に繋がったのだと、改めて感謝しました。

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教室内もとてもキレイです

違う視点からのe-Educationのニーズ

ルリンド高校の校長先生は、30代後半のとてもお若い方で、会ってすぐに打ち解けることができました。

e-Educationの話について、僕に様々な質問をしてくるほど、好奇心が強かったのは印象的です。

ルワンダの女子校では、経済学・サイエンス・数学など、複雑な数字や記号を扱う教科はあまり人気がないそうで、先生を増やさずにこれらの教科に興味を持ってもらう方法がないか考えられていたそうです。

さらに、学校から一番近いバス停まで徒歩30分ということから、学校を新しく建設したものの、今後生徒が集まるかどうかも不安、というお話もして頂きました。地元の農村出身の生徒が多いことも象徴的でした。

そこで、ルワンダe-Educationの初年度のコンテンツは化学の実験授業のため、この学校でももしかしたら実施できるのではないかと思いました。ただ、首都キガリからも近く、本来のe-Educationのニーズとは弱冠異なってる点が気になりました。

ドラッカーの言葉を思い出します。

優先順位を決めるうえで大切なことは、分析ではなく勇気だ。

分析は、決断するための判断材料にはなると思いますが、最終的には決断する勇気が必要です。

あまり深いことは考えず、とりあえず「またコンテンツ完成後に戻って来ます!」と校長先生にお伝えし、連絡先を交換しました。その後も頻繁にメールのやり取りをし、日々の学校とe-Education側のフィードバックを話し合いました。

“調べるのではなく、歩み寄る”

このように、お互いのことを伝え合い、近づいていくことが、長期的な信頼関係を築く手助けになると今も信じています。

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校長先生とがっつりと握手。(画質が悪くてすいません。)

市長も参加の大イベント

さて、校長先生との話し合いが終わり、本日のメインイベントに向かいました。

参加者は、ルリンド高校の全教員・生徒、ルリンド市長、教育系NGOの代表、そして僕でした。

あいにくその日は参加していなかったものの、教育大臣も招待されており、校長先生が代わりにメッセージを読み上げました。

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僕の隣に座っているのは市長です。

無茶振りなんぞ関係無し!

当初、僕は生徒代表スピーチや、市長の今後の教育目標などを聞いているだけでした。しかし、前述した話し合いで、少しテンションの上がった校長先生が、僕にいきなり・・・

「e-Educationルワンダ代表のドガさんです。では、壇上でスピーチを!」

と言ってきました。

何の準備もしてなかったため、この無茶振りには少し驚きましたが、これも良い練習だと思い、舞台に立ちました。簡単な自己紹介、e-Educationについて、ルワンダでのニーズと解決策、そしてルリンド高校についても触れました。

ただ、お客さんの顔を見ていると、ちょっと説明が複雑過ぎたのか、肝心のe-Educationの話は少し分かってもらえていないような気がしました。

そこで、自分が本当に伝えたいメッセージだけ残して帰りたいと思い、最後に言いました。

「都市部の最高の先生の授業を農村部でも!ネット回線なんて無くてもご安心!e-EducationはコンテンツをDVDに焼いてあるので、いつでもどこでも視聴可能です!」

少し感触はあったようで、拍手を頂きました。これくらい、事前の練習なしでもスラスラと説明できなければ、ルワンダの無茶振り文化ではやっていけないだろうなぁ、と思いました。

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その場にいた生徒が、「ICTと教育」というバックスクリーンを作ってくれました

準備万端!

全ての校舎訪問についてここでは触れませんが、ビデオ撮影までにルワンダの実施校を含めた合計4校舎を現地メンバーと共に5日間で回って来ました。

やはり気付いたのは、“DVD授業”という、適応性拡散性が、e-Educationルワンダの大きな強みになる、ということです。

単に農村部で質の高い先生の授業を受けたい生徒も、ルリンド高校のように、化学の授業を受ける生徒を低コストで増やしたい、などという少し異なったニーズにも、DVD授業ならば対応することができます。

さらに、今回のルリンド高校への訪問も、紹介から全てが始まり、「最高の先生の授業をDVDに!」というシンプルで広めやすいメッセージが、ここまでスムーズにコンセプトを理解して頂き、e-Educationがルワンダで好意的に見られている大きな理由の一つだと思いました。

試験まで約1ヶ月。

最高のコンテンツ撮影の下準備は整い、いよいよ今週末はビデオ撮影です。

それではまた来週!

ありがとうございました。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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