2004年12月26日の事を覚えていますか?
この日、日本からそう遠くない島国、インドネシアで大きな地震が起きました。この地震で起こった津波によって28万3千人以上の死者が出たとも言われています。
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この地震、みなさんも記憶にまだ新しいではないでしょうか。2004年に起こったこの地震は一般に「スマトラ島沖地震」と言われています。
世界最悪の人災による悲劇
先に紹介した2004年のスマトラ島沖地震は2008年にユネスコが定めた『世界最悪の人災による悲劇』のワースト5に入っています。その悲劇で大きな被害を受けたのがバンダアチェという都市。
今回紹介するのはこの悲劇を乗り越え復興していく記憶としてデジタル地球儀上にアーカイブし未来へつながるプロジェクト「Aceh Tsunami Archive(アチェ津波アーカイブ)」です。
アチェ津波アーカイブとは?
アチェ津波アーカイブは、津波被害を生き延びた被災者の証言や、被災直後から収集された写真を、Google Earthの立体地形に重ねて閲覧するコンテンツを提供しています。
証言資料も地図で読むことができます。実際にコンテンツを利用していると分かりますが、アイコンで示されており、クリックするとバルーン内に抄録が表示されるというものです。
そのほか写真資料もあり、空中のアイコンで示されています。クリックしてみると、画面に資料が大きく表示されるようになっているのです。
アチェ津波アーカイブでは、津波の前後の変化や街の復興の様子がデジタル上に残っているので、悲劇を財産を未来につなぐことができます。
製作メンバーの一人である山本博之さん(京都大学地域研究統合情報センター)は「被災から復興のへの過程は人類共通の財産」であると言っています。
世界最悪の人災による悲劇から学ぶことは多かったはずです。このような現状を知ることによって日本の将来を考える手がかりにもなれば良いと思います。
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