皆さんこんにちは。ルワンダで活動中のドガです。
前回の記事では、実施4校舎目での大きな失敗から学んだことについて語らせて頂きました。
本日は、5校舎目に出向いたことを中心にお伝えできればと思います。
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まずは目標達成を目指す
僕たちルワンダe-Educationチームには、メンバー全員が共有し、団結力を高めるための目標がある、ということを以前お話ししました。
試験まで残り1ヶ月と迫っていたこと、メンバーたちとこの達成感を味わうためにも、スピードと規模の両方を重視してプロジェクトを運んでいました。
そして何とか1週間で5校舎全てで映像授業をスタートさせることができました。今回紹介する最後5校舎目は他の実施校と比べて首都から近く、少々ゆったりとした気持ちで臨みました。
他とは違った5校舎目
今回の僕のパートナー、この学校の担当となったのは、ルワンダ国立大学4年生のエマです。3校舎目のRulindo Science Schoolも既に担当となっており、2つ目の学校となりました。
今回はルワンダで北にバスでで1時間ほど行ったビュンバ郡の、APAPEB Secondary School。しかし、到着と同時に他の学校とは少し違った雰囲気が。早速校長先生がブリーフな学校案内をして下さいました。
校長:「この学校は本当に科学の実験用具が足りていないから、こんな素晴らしいプロジェクトがうちに来るなんて大歓迎だよ」
e-Educationのニーズが確かに存在することを確認でき、他の先生たちの感想や意見を聞いて回りました。
科学教師:「この学校は実験用具は他のとこに比べてあるのです。でもいまいち使い方が分からなくて困っています」
「!?実験用具はある?ない?どっち!?」
校長先生と化学の先生の言っていることが真逆でした。どちらが事実なのか確かめるために、高校3年生たちが使う科学の実験室へと急いで向かいました。そこには、“使い方”が分からない状態で使用された科学用品、用具などが実験室中に散乱していました。
なぜかバイクが教室に
違ったプロジェクトのニーズ
この学校の問題には以下のような問題がありました。
- 十二分にある科学の実験用具
- しかし先生が使い方が分からない(ルワンダでは60%以上の教師が無免許)
- 生徒が試験の実験問題で点を落とす
他の4校舎では、科学の器具が不足していることから実験をできず、国内最高の先生が実際に実験をしているDVDをそれらの高校で見せることで実験の様子を伝えることができる、というe-Educationのニーズがありましたが、この学校は違いました。
では、異なるニーズに対してはどうすれば良いでしょう?放置された実験器具を確認しながら、先生たちに強く声かけをしました。
「やりましょう!!」
ニーズがあるが、今までのものと違うからやれない・やらない、と言って問題を見逃すわけにはいきません。
ルワンダではお金を持っている学校はたいていの場合ルワンダ人以外の先生を雇います。しかし、ここの学校には化学の新しい先生を雇うお金はありません。そこで、この学校では教師の質の違いから生まれる教育格差を埋めるためにe-Educationプロジェクト導入が決定しました。
予想以上の生徒が集まってくれました!
ニーズが違っても生徒たちの反応は同じ!
映像を流し始めると、今までの学校の生徒と同じように全員見入ってくれました。
「この道具はあそこで使うのか」
「なるほど、ビーカーの中をまず混ぜるんだ」
嬉しそうに授業を見る生徒たち。先生もうまく答えられなかった質問の答えをDVDを通じて知ることができたと、ポジティブな意見が聞こえてきました。
生徒:「このビデオ、後で放課後に見たいんですけどいくらでコピーって買えますか?」
エマ:「無料だよ!試験まであと一ヶ月しかないし、できるだけ多くのコピーを提供できるように僕たちも頑張るよ!」
自分たちにとってはこれが最高の賛辞でした。
目標達成!
この1週間で、目標にしていた5校舎全てを回りました。まとめてみます。
1校舎目:キブイエ郡・St Mary’s School パートナー:ウィリアム
2校舎目:ニャマガベ郡:Nyamagabe Secondary School パートナー:アレックス
3校舎目:ルリンド郡:Rulindo Science School パートナー:エマ
4校舎目:ニャマガベ郡:Nyamagabe Science School パートナー:アレックス
5校舎目:ビュンバ郡・APAPEB Secondary School パートナー:エマ
ルワンダは四国の1.5倍ほどの大きさしかない小国です。上記の校舎の総移動時間は22時間弱。1日にバスで往復4時間ほど揺さぶられ、DVDのコピーや予算整理などの徹夜も重なり、僕は正直かなり疲れていました。
プロジェクト開始と同時に生まれた新たな責任感
しかし、最大で最強のモチベーションになるのは、やはり生徒たちの生の言葉です。
「ありがとう」「これで試験勉強ができる」「また戻って来て」などという言葉の一つ二つでも、僕たちメンバーは「やってきてよかった」と思え、次が楽しみになります。
最初に立てた“5校舎500人”の生徒にプロジェクトを届ける、という目標は達成しました。
ここから、本当の生徒たちの試験までの追い込みが始まり、僕たちルワンダe-Educationのチームワーク・マネージメント力が問われてきます。DVDを届け、学校に試験教材を提供し、生徒のサポートをすることが決まった時点で、新たな責任もあります。
安心していられません。5校舎の生徒全員の将来、今後のアフリカ大陸でのe-Educationの可能性など、重いプレッシャーがのしかかってきました。でも、これでもし生徒たちの試験結果が向上し、少しでも生徒の将来へ希望の光を灯すことができたのなら、ここでプロジェクトを終わらせるわけにはいきません。
次回からは、11月中旬の試験まで、生徒とe-Educationがどのように進んでいったのかについて、お話していきたいと思います。
ありがとうございました。
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