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Photo Credit:Studer Trust

みなさん、こんにちは。e-Educationミャンマー代表の小沼です。

前回の記事では、カチン族、カレン族といった少数民族の学生たちとチャウンターのビーチへ旅行にいったことを綴りました。

今回の記事では、一緒に旅行した学生と、彼の思い入れのある学校へ訪れたことを綴りたいと思います。

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寺院学校(僧院)を訪れる

今回、同行した学生の中に、コージンというカレン族の学生がいました。教育に関心を持っており、将来的にも教育業界に就職希望の学生です。

先週の記事でも紹介した通り、彼から「僕が夏休みにボランティアで教えていた学校にDVDを届けていいか?」と申し出があり、今回、彼と一緒にDVDを届けることになったのです。

学校の場所は、拠点にしているマンダレーという都市からバスで2時間ほど。お互い異なる予定があり、同じバスに乗れなかったので、コージンとは学校で待ち合わせをしました。

僕はマンダレーからバスに乗り、夕方16時頃に学校に到着。校長先生と先に到着していたコージンが歓迎してくれました。

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学校の教育状況

到着すると驚いたことがありました。学校の施設が今までの学校より、格段によかったのです。ゲストルームもあり、コンピューター室もある。

「もしかしたらこの学校は、充分な教育が行き届いて、e-Educationを必要としていないかもな…」

このように校舎を見回し、考えていてました。

しかし、現実は甘くありません。実際に話を聞いてみると途上国ならではの事情が見えてきました。

「運営費が苦しく、先生が雇えない。雇ったとしても先生が給料が安いので、すぐ転職してしまう。先生の質が担保できない」

このような話しを校長先生から聞き、「これはDVDが必要かも」と感じました。またこの学校には、予備校に通えない受験生がいました。

受験生に教える先生がいないため、お坊さんがボランティアで教えていたのです。このような理由があったので、コージンはこの学校を僕に紹介したのでしょう。

この学校で学んだこと

この学校は国際NGOが建設したらしく、素晴らしい校舎でした。しかし、学校運営費は校長先生が村から寄付などで賄っているそうで、この学校の先生の給料は、月2万チャット(約2,000円)ほどでした。

ミャンマーからきて時折感じていたことが目の前にありました。学校建設など比較的に目に見える成果にはお金は出やすいけど、先生の質、先生の給料、運営費などといった目に見えないところにはお金が集まりづらい。そのため、うまく運営できなく、充分に施設を使いこなせないのです。

学校建設やコンピューター等を寄付する場合、有効に施設を活用していく仕組み作り(運営費の定期的な寄付など)をする必要があり、僕たちがDVDを作ることで仕組み作りにきっと貢献できると強く感じました。

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Credit:Student trust

DVDとテキストブックを寄付

「先生の数と質を改善するためにDVDを使いたい。生徒以外にも教師経験が1年目、2年目の人が多いので、先生教育にも使いたいんだ」

校長先生から相談を受け、これまで作成してきたDVDとテキストブックを渡しました。

比較的新しい学校であり、今年の3月に初めての高校修了試験を迎えます。今年度にしっかり結果を残したいと意気込む学校の先生たち。これから一緒に協力して、3月まで頑張っていきます!

おまけ

乾期になるとマンダレーでは、朝晩は冷え込み、厚着をする必要があります。この学校では、朝火をおこし、犬と一緒に暖をとっていました。とても可愛かったです。

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途上国の教育課題を若者の力で解決する

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