いま皆さんの手元にあるインターネットルーターが、世界中どこでも使えたら便利だと思いませんか?
ケープタウンで行われたデザインカンファレンスにおいて、ケニアのテクノロジーカンパニー「Ushahidi(ウシャヒディ)」が、そんな夢のようなインターネットルーター”BRCK”を発表しました。
チームの合言葉は「アフリカで使えれば、世界中で使える」
BRCKはインターネットが不安定で、頻繁に停電が起こるサブサハラアフリカに住む人々が安定してインターネットをを使えるようにと開発されました。
ただ、開発チームは「アフリカで使えれば、世界中で使える」を合言葉に、結果的には世界中どこでも使えるインターネットルーターが生まれたというわけです。
ウシャヒディの共同設立者であるJuliana Rotichさんによれば、BRCK開発の裏にはアフリカののためになるものをアフリカから生み出したいという思いがあったのだとか。
軽く、小さく、パワフルでタフ
僻地に住む人々のニーズを満たすため、ウシャヒディの開発チームはBRCKを可能な限り軽くそして小さく、同時にパワフルでかつ丈夫なプロダクトにしなければいけないという難しい要求に立ち向かいました。
その結果として500グラムという軽量でありながら、132mm×7mm×45mmという小ぶりなサイズにも関わらず、過酷な環境にも耐えられるタフなボディーを持ったBRCKが生まれました。
災害時の活躍にも期待
BRCKは8時間のバッテリーに16GBのHDDを搭載。20個までのデバイスを、一度にインターネットに接続することができます。
またこの時、イーサネットやWiFi、モバイル回線などの中から、自動で最良の回線に切り替えてくれるのも大きな特徴の一つ。このようなユニークな特徴によって、BRCKはアフリカでの使用のほかにも、災害時の活躍が期待されています。
ウシャヒディは昨年、Kickstarterによる資金調達に成功。現在はデザインの改善に取り組んでいます。アフリカの、アフリカによる、アフリカのためのプロダクトが世界中で使用されるようになる日も近いかもしれません。
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