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photo credit: Ken Banks via photopin cc

トジョウエンジンでは以前から、携帯電話が途上国の人々の生活を変えている例をご紹介してきました。

そんな中、現在17のアフリカの国で展開しているインド発の通信会社「Airtel Africa」が、テキストメッセージで、リアルタイムでケニアの農民たちに必要な情報を届けるサービスを開始しました。

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ケニアの特性を最大限に生かす!

“東アフリカで最も経済の発達した国”と称されるケニア。しかし、主要産業はいまだに農業で、GDPの約3分の1近くを占めており、労働人口の約70%が農業セクターで働いています。

そんな中、ケニアの人口の約4割(1600万人)が使用するモバイル送金サービス「M-PESA」の普及は、人々の生活を一変させました。

農業国で、携帯電話の使用率が高い。

この2つの需要を満たすために開発されたのが、「Airtel Kilimo」。

農家の人たちが、質の高い作物を育て、生産量を上げることに直結した情報を携帯電話のテキストメッセージで提供するサービスです。

天気予報、その日の市場価格、アドバイス、調査報告などのナレッジを、都市部から離れてインターネットへのアクセスも無い農民へ届けます。

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Photo: Farming First

情報格差を縮める

Airtelケニアのマネージング・ディレクター、ハーガバさんは言います。

携帯電話は、都市部と農村部の技術・知識格差を縮める可能性を持っている。コミュニケーション能力が高まり、それが経済的利益をもたらすだろう。

ケニア中の農村にこのサービスを広めるため、Airtelケニアは、Mobipay、Kenya Livestock Producers Association、CABI、KARIなどの農業関係企業・団体・組合と提携し、プロジェクトを進めていきます。

Airtelは、グラミン財団と提携した、途上国の女性進出を促進する携帯電話プロジェクトも昨年ローンチしたり、「Internet.org」と提携したりと、今後はアフリカ全域にこのようなサービスが拡大されていくことに期待します。

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