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みなさん、こんにちは!

e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラで暮らす貧しい高校生たちに「最高の授業」を届ける活動をしています。

前回の記事では、先生探しの結果、そしてフィリピンの教育問題について書せていただきました。

今回は、ついに始まった実施校での授業についてお話ししたいと思います。

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なぜ「今」授業開始なのか

フィリピンは6月から新学期が始まり、3月が年度末、4月5月が夏休みというスケジュールになっています。

昨年度のマニラプロジェクトでは、夏休み中の4月5月に映像コンテンツを撮影し、新学期が始まる6月にe-Eductaionの授業を開始しました。

しかし、

  • 2ヶ月という期間での授業で、全てのコンテンツを終わらせるのが少し大変だったこと
  • ほとんどの塾では夏休みから「大学受験対策クラス」が始まり、多くの受験生が4月頃から受験対策の勉強を本格的に始めること

このような事情があり、本年度は可能な学校からプロジェクトを早い段階で開始することを目指して、学校へ交渉をしていました。

とはいっても、年度末である3月を控え、多くの学校は2月の中旬頃から忙しくなります。学校によっては空いている教室がないから授業が実施できなかったり、先生方の時間もなく対応できたいとの答えをいただきました。

そして最終的に、昨年度実施した高校を含む3校で、2月・3月から授業を開始することになりました。

バララ高校で授業開始!

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一番最初に授業を開始したのが、昨年度もプロジェクトを実施した「バララ高校」です。

授業は月曜日は朝7時、水曜日は朝9時40分、そして金曜日は朝8時から。

対象としている高校3年生は午後に通常のクラスがあるので、空いている午前中に授業を行うことになり、午前中でパソコン室が空いている上記の時間に授業を行うことになりました。

パトリックといざ学校へ

現地メンバーのパトリックと待ち合わせをし、さっそく授業を始めました。

「みなさん、こんにちは!」

英語でe-Educationのプロジェクトの説明や、今後授業をどのように進めていくか説明をしました。

そして私の英語の説明に、パトリックがタガログ語でプロジェクトについてや、何故日本人の私がこの授業にいるのか説明をしてくれました。

初めて日本人を見た生徒も多かったのではないでしょうか。とても興味津々という顔で私をみていたのを覚えています。

パトリックの見事な先生ぶりに驚き!

私からの説明が終わった後、パトリックは自ら生徒の前に立って授業を進めてくれました。

教師を目指しているパトリックは、以前からボランティアで公立の学校で子ども達に授業を教えたり、アルバイトとしても家庭教師をしていたりと「教えること」に慣れています。

「じゃあまずはテストをやるよ〜!」というパトリックの一言に、生徒からは、「え〜〜」というお決まりの反応。

パトリックは、40人もいる生徒たちを上手くまとめてくれました。

生徒の学力を測るために

本年度は、生徒の学力がどれくらいあるのか初期段階で測るために、模擬テストを初日に行うことにしていました。

実際のフィリピン大学入学試験とほぼ同じレベルの模擬テストを作成し、数学・理科(生物・化学・物理)・英語・フィリピン語の4科目を生徒に解いてもらいました。

生徒に解いてもらった後、答え合わせをしていると、どの科目も成績はあまりよくありません。

私には「どれだけできれば良いのか」というフィリピンの基準がわからないので、フィリピン大学の学生に聞いた所、その点数の低さに驚いていたほど。

本来なら1年生や2年生で学ぶはずの問題も解けていなかったのです。

この状態に驚いたと同時に、e-Educationの映像コンテンツを使ってどこまで学力が伸び、大学合格へ導くことができるのか、伸びしろが大きいことにワクワクし、パトリック達と頑張ろう!と気合いを入れました。

遂に始まった映像授業

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模擬テストの答え合わせが終わった後、遂に映像コンテンツを使った授業に入ります。

バララ高校で授業を開始した当時、まだ新しい映像コンテンツはできていなかったので、昨年使った映像コンテンツを使用することにしました。

昨年度のビデオは、パソコン室を管理しているバララ高校の先生がすべてのパソコンで見れるように設定をしてくれており、懸念点であった機材に関しても問題なくスムーズに始めることができました。

しかし、授業を進めていくうちに、私は授業をしていく上で欠かせない「あること」に気が付きました。

果たして気付いた「あること」とは何だったのか?次回の記事で、しっかりとお伝えしたいと思います!

本日もお読み頂き、ありがとうございました。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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