先進国で成功したビジネスモデルを新興国・途上国で真似る手法で有名な、ドイツの世界最大のインターネットインキュベーター「ロケットインターネット」。
先日、カタールの大手通信会社Qoredooとロケットインターネットが、アジアのモバイル系eコマース(電子商取引)スタートアップ投資に特化したジョイントベンチャー「Asia Internet Holding」を設立することが発表されました。
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15の市場をターゲットに活動
Asia Internet Holding(AIH)の規模はまだ公表されていませんが、同じ投資機関のアフリカ版「Africa Internet Holding」も同じように通信会社とタッグを組み、4.1億ドル(約420億円)のベンチャーキャピタルとなっています。
AIHのターゲットマーケットは、パキスタン・ミャンマー・インドネシア・マレーシア・シンガポール・インドネシア・ベトナム・フィリピン・オーストラリアなど、eコマースが急成長してる国々となっています。
既にロケットインターネット自身、いくつかのポートフォリオを東南アジアで持っており、先日もインドネシアのベンチャー企業「Lazada」に、約1億ドル(約102億円)を出資しました。
理由はリスク分散!?
ロケットインターネットの今回の市場拡大は、ある程度予想されていました。Qoredooとのジョイントベンチャーにしたのも、ビジネスの多様化を図り、ネットワークを広げ、新興国では必要不可欠なローカルなナレッジを素早く獲得できるからです。
しかしその一方で、ロケットインターネットは大きなミスも過去に犯しており、今回は失敗のリスクを一人で負わないための”提携”とも言われています。
ヨーロッパでのeコマース市場が枯渇し、新興国へ、そして次は途上国へとシフトしくであろうロケットインターネット。今後の動向には目が離せません。
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