ビジネスでは当たり前となっているITの活用ですが、NPO向けのITサービスも増えてきていることをご存知でしょうか?
今回は、そんなITサービスが集結したイベント、日本財団CANPAN主催の第五回「NPO×IT EXPO」に参加してきたのでご紹介します。
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注目ITサービス10選!
今回のNPO×IT EXPOでは(1)スマホ活用、(2)IT化促進・業務効率化、(3)WEB・SNS活用という3つの観点から計10個のITサービスの紹介がありました。各サービスをまとめてご紹介します!
1.かざして募金
Photo:かざして募金
かざして募金はソフトバンクモバイルが提供するスマホを利用した寄付サービスです。アプリをインストールしたスマホを気になったポスター等にかざすだけで寄付をすることが可能です。
寄付金はスマホの使用料金と一括で支払われるため、寄付したいと思ったその時、その瞬間に現金が用意出来て無くても寄付することができます。
また、ソフトバンクではなく別のキャリアのスマホを利用していてもクレジットカードからの支払いになるだけでほぼ同じステップでこのサービスを利用できます。
[Youtube]
2.Square
Photo:Youtube
SquareはTwitterの共同創設者が生み出したサービスです。専用アプリを利用し、カードリーダーをスマホやタブレットのイヤホンジャックに差し込むだけで準備完了。
あとはクレジットカードを読み込むだけで決済が完了します。参加したイベント等でその場で決済できれば、あとで「振込先どこだっけ?」といった問題も起こらずに済みます。
しかも、カードリーダーは無料で提供され、登録料もかかりません。導入するためのハードルが低いことも魅力ですね。
3.goocus pro
Photo:goocus pro
goocus proはキャスタリア株式会社が提供するe-ラーニングサービスです。スマホを通じて自分たちで作成した教材を配信することが可能です。
スマホを使って団体内で研修をおこなったり、スキルアップを目指した勉強をすることができます。
アンケートをとったり、勉強の進捗具合のランキングを出したりすることもできるので、モチベーションアップも期待できます!
4.テックスープジャパン
Photo:techsoup JAPAN
テックスープジャパンはNPOとIT企業をつなぎ、情報基盤整備を目的としたパソコンソフト寄贈プログラムです。
マイクロソフトofficeやnortonアンチウイルスのような有名どころのパソコンソフトが市場参考価格の約1割といった格安の手数料のみで購入することが出来るようになります。
テックスープジャパンに登録することで後述するGoogle for Nonprofitsも活用することができます。
5.Google for Nonprofits
Photo:Google for Nonprofits
Google for Nonprofitsは資金面・テクノロジーの壁・クラウドのサーバーの複雑さなど、NPOが本来のミッションにフォーカスできる仕組みをサポートするプログラムです。
「Google Apps for Nonprofits」「Google Ad Grants」「YouTube Nonprofit Program」「Google Earth Outreach」の4つのプロダクトが無償提供されるようになります。
詳しくは以前まとめ記事を書いたのでそちらをご覧ください。
6.クラウドワークス
Photo:crowdworks
クラウドワークスは日本最大級のクラウドソーシングサービスです。個人を中心に企業から仕事を発注します。
企業には人材調達の面でメリットがあり、ワーカーにはオンラインで仕事を得られるというメリットがあります。
正社員、派遣社員につぐ「第三の矢」としてクラウドソーシングを捉え、現在では38000社のクライアントが利用し、20万人の人が登録しています。
依頼できる仕事のカテゴリも188種類に登ります。
7.Links for good
Photo:Links for good
Links for goodはYahoo!が提供する広告サービスです。NPO向けに「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク」を無償提供します。
Yahoo!JAPAN上に専用枠で広告を載せることが出来るようになるので効率的に団体の宣伝ができます。
実際に使った団体からは認知拡大やPV増加といった効果が報告されています。
また、ユーザーは自分の興味・関心にあった広告が表示される仕組みになっているので、団体の活動に関心のある人のアクセスが増加することが見込まれます。
8.LinkedIn
Photo:wikipedia
LinkedInは「世界中のプロフェッショナルの生産性を高め、より成功するようつないでいく」ことを理念に掲げる世界で3億人が利用しているSNSです。イメージとしてはビジネス版Facabookといったところ。SNSにもTPOがあるので使い分けが必要になってくるのです。
このSNSの目的は自己紹介、つながり、情報収集となっています。自己紹介を書いておくことでプロフィール検索で出てくるようになり、必要としている人と繋がることができます。全世界では年間57億回もの検索がされているのです。
また、NPOでは団体のページを無料で作ることができます。
9.gooddo
Photo:gooddo
gooddoはセプテーニベンチャーズが提供する営利企業参加型のソーシャルグッド・プラットフォームです。
ライトに多くの方にNPOとかかわってもらいたいという思いから始まり、ユーザーはお金を払わずに団体を支援できる仕組みになっています。
支援金は企業からの広告費でまかなっていて、ユーザーがサイトを訪れ、クリックなどしてくれることでポイントが貯まり無料で支援が出来るということです。
またSNSでシェアもできるので認知度向上にも役立ちます。
10.GHORUS
GHORUSとは日本初のクラウドツイーティングサービスです。イベントなどを個人で告知しようとしても200~300人くらいの人にしか伝えることのできないことが多いです。
しかし、このサービスはネット上で共感してくれる人を募って他の人に告知を手伝ってもらうという仕組みを提供しています。このサービスを使うことでただ自分で告知をするよりも何倍もの効果が生まれます。
実際に20人に告知を手伝ってもらって16万人にリーチした例もあるようです!
[Youtube]
ITを活用する意味
10社からのサービスの紹介が終わったら、2つの分科会に分かれてIT活用についての理解を深めました。
そこで出た話題としては「なぜITを活用するのか」ということについて。ITを使うのには大きく分けて(1)情報発信、(2)業務効率化、(3)ファンドレイズの3つが挙げられるとのことでした。
ITを利用することで上記3つのポイントで効率良く団体運営を行っていくことができます。
しかし、ここで注意しなくてはいけないのは、ITを上手く使っている団体の方法をそのまま真似すればいいということではないこと。
全国展開をしている団体と地域密着で活動している団体とでは、そもそもターゲットも違えば、利用する目的も異なってきます。
自分たちの団体の規模を考えてIT活用をしていかなければ、ただの負担となり今後意味をなさなくなるとのことでした。
上手く使っている団体を参考にしながら、自分たちに必要なものを考えて利用していきたいですね。
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