スリランカの世界遺産「シーギリヤ」にてジャンプ!
トジョウエンジンをご覧のみなさん、こんにちは!
e-Education Projectマニラ担当の磯部香里です。
昨年の11月から今年の8月まで、フィリピン・マニラ首都圏に滞在し、2年目の本プロジェクトを担当。現地の大学生の協力のもと、映像授業を用いながら現地の公立高校に通う生徒たちに大学受験対策の特別授業を提供してきました。
私の最後のドラゴン桜連載となるこの記事では、10ヶ月のプロジェクトを終えた私の想いを紹介させていただきます。
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1年前の今頃に
マニラへ出発当日の朝、インドネシア元担当のたけるさんと
自分が何をしたいのか全くわからず、もやもやとしていたときにe-Educationマニラプロジェクト後任の募集記事を見つけました。
「今の現状を打破しなければ」
そういった思いで応募書類を提出。幸運なことに、後任として選んでいただき、マニラプロジェクト担当者として、e-Educationの仲間入りをしました。
初めてメンバーのみんなに会った時のドキドキは今でも覚えています。
「これから何が始まるのか」
ワクワクした思いを持って、マニラ飛びました。
プロジェクトにおいて私に足りなかったもの
約10ヶ月間のプロジェクト活動を終え日本に帰国すると、「プロジェクトで一番大変だったことは?」と何度か聞かれることがあります。
活動を振り返ってみると、プロジェクトそのものに辛さや大変さを感じたことよりも、自分自身との葛藤が一番の辛い経験だったと思います。
プロジェクトもそろそろ終盤を迎え少し余裕ができたとき、自分のなかでは「国際協力は本当に自分がやりたいことなのか否か」という疑問で頭がいっぱいでした。
正直にお話しすると、プロジェクトを引き継いだ際、私は教育開発や国際協力に関心がなく、また教育に関して熱い思いを持つきっかけとなる原体験もありませんでした。
「現地の子どもたちにより良い教育機会を」という意味、大切さはわかっても、その問題に対して燃え上がるほどの情熱は私の中にはありません。自分の現状を打開したいと思い、行動しマニラに来ました。
たしかに良い経験ができているけれど、たとえ行動しても、自分の中に情熱と覚悟がなければ、ただの「良い経験」で終わってしまいその先へは進めません。
このようなことに気づいた私は、国際協力という人の人生を変えかねない活動で、そんな中途半端な私がやって良かったのか、ずっともやもやと悩んでいました。
それでも走りきった理由
生徒たちをポラロイドカメラで撮り、アルバムにして日本に置いています
それでも最後まで走りきったのは、一度決めたことは最後まで絶対に辞めたくなかったという責任感と、現地の生徒や仲間、応援してくれている方達の存在があったからでした。
日本に帰国した今でも「カオリ元気?」と連絡をくれる実施校の生徒たち。
試験まで長期間、放課後や土曜日に授業に参加し、頑張っている様子を毎日どこかの学校で見ていて、無邪気な高校生たちにいつも元気をもらいました。
授業やインターンなどで忙しいのにも関わらず、ボランティアでチューターとして現地の公立高校に出向き、授業をしてくれた現地の大学生の仲間たち。日本から来た女子大生に、よく手を差し伸べてくれたなと、正直今でも信じられないです(笑)
そして、毎週のようにアドバイスをくれたり、やりとりをしていたe-Educationの仲間たちや、日本から、そして現地で応援してくれていた方たち。
「頑張ってね」
皆の一言が、原動力になっていました。
周り方々のサポート無くして、プロジェクトは成り立ちません。
全ての授業が終わった後、生徒達からは「ありがとう」と、たくさん言ってもらいました。
今度は私が、支えてくれた方々に彼らからもらった「ありがとう」と言葉を届けに行きたいと思います。
これからのこと
スリランカプロジェクト担当の”のぞみ”と
今後ですが、休学をしていたため現在3回生。来年には就職活動を控えています。
e-Educationの活動としては、現在スリランカプロジェクトのアドバイザーとして、日本からスリランカプロジェクトを応援している他、マニラで頑張っているパトリックのサポートをしています。
しかし、それらが落ち着いた時には、国際協力や開発、支援というフィールドだけには留まらず、新たな分野、新たな視点から、社会をみたいと思っています。
どのような道に行こうとも、一番最初のドラゴン桜の記事にも書いた「笑顔の発信源になること」これは今でも私の中で変わりません。
私にとって「笑顔」は私のキーワードであり、これからも「常に笑顔でいること」を心に留めて、過ごしていきます。
10ヶ月を通して感じた、私が大切にしていきたいもの
私にとってe-Educationの仲間たちも家族のようです(笑)
最後に、10ヶ月間の活動を終え、私が感じた「これから大切にしていきたいもの」を共有させてください。
今までは、「自己犠牲が美徳であり、家族に反対されても好きなようにやる」という思考で物事を考えていました。
しかし、フィリピンで過ごし、大きく考え方が変わり「自分を大切にして、自分が大事に思う身近な人たちを大切にしたい」そう思うようになりました。
フィリピンの人たちは家族を大切にします。そしてみんな驚くほど、明るく、ポジティブです。これは自分が誰を大切にすべきかわかっていて、身近なひととの心の繫がりを大切にしているからこそだと思います。
まず自分が幸せでなければ、他人に幸せは与えることができない。
だからこそ、どんなことをしてようが、自分のために丁寧に日々を過ごすこと、そして大切なひとたちにハッピーをお裾分けして笑顔を増やせるような人間になりたいと思いました。
昨年の自分の考え方と比べると、大きく変わったことの一つだと思います。
このe-Educationマニラプロジェクト担当としてマニラに滞在した10ヶ月間は、私の人生の中でも、大きなターニングポイントになりました。
これからも、常に笑顔を忘れず、前を向いて私らしく、たくさんの学びを吸収し、色んなことに挑戦して行きたいと思います!
どうも、ありがとうございました!
もう後悔しないために。もっと多くの笑顔を作るために。私はマニラへ向かいます(立命館大学3年・磯部香里)
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