みなさんは「TABLE FOR TWO」という言葉を聞いたことがありますか?
大学生のみなさんは学食などで、社会人のみなさんもレストランなどでひょっとしたら見かけているかもしれません。
今回は、TABLE FOR TWOを普及するために活動している学生団体、TABLE FOR TWO University Association前代表・若狭僚介さんのインタビュー内容を紹介します(聞き手:田才諒哉)。
SPONSERD LINK
アフリカに給食を、人々に健康を、学生に変革を。
ーーまず、団体のことについて教えてください。
TABLE FOR TWO(以下、TFT)は、アフリカの子どもたちに給食を届け、先進国の人々に健康的な食事を提供することで、世界の食の不均衡を解消することを目的に活動しています。
具体的には、TFTの対象となる食品をご購入頂くと、1食につき20円の寄付金が、TFTを通じてアフリカの子どもの学校給食1食分の支援になるという仕組みです。
そして2008年に、TFTの理念に賛同し、様々な大学からTFTの活動を広めていきたいと集まったのが、学生団体TABLE FOR TWO University Association(以下、TFT-UA)となります。
私は2012年に、全国100大学1,000人を超えるTFT-UAの5代目代表に就任しました。TFT-UA立ち上げ当初は十数人。今ではその100倍近くになっているのですからビックリです。
TFT-UAの現在の活動理念は「アフリカに給食を、人々に健康を、学生に変革を。」です。
これには、TFTとして前半の2つはもちろんのこと、本気で全国単位で、地方かどうかにも関わらず、私たち学生がこの活動をすることにより世界の学生たちのイノベーションを巻き起こし、より良い世界・社会に変えていくという想いを込めました。
多くの人にTFTを知ってもらうための様々な取り組み
ーー次に、TFT-UAの具体的な活動内容を教えてください。
まず、各大学の学食にTFTメニューを導入しています。メンバーが学食に置くヘルシーメニューを提案し、その学食を食べた学生が健康的な食事を食べられるとともに、そのうちの20円がアフリカの子どもたちの給食になるという仕組みです。
また、学食だけではなく、大学近隣のカフェ、さらには企業と連携してコンビニや大手デパートのレストラン街に、学生考案のヘルシーなTFTメニューを置かせてもらったりしています。
他にも、10月16日の世界食糧デーに合わせて食のイベントを開催したり、毎回200人近く参加している「フットサル for Two」では、フットサルで消費したカロリーをアフリカに届けるという取り組みもしています。
これらのイベントは、普段のTFTの活動では取り込むことのできない、新しい層の人たちを巻き込み、食の問題をもっと身近に感じてもらおうと思って取り組んでいます。
「フットサル for Two」開催時の写真
ただ給食を届けるだけではない支援を
ーーこうした日本での幅広い活動の結果、実際にはアフリカにどのくらいの給食を届けているのですか?
昨年私が代表を務めた2013年は、37万食の給食を届けました。これは、アフリカの学校2.5校分、約2,000人の子どもが毎日学校へ行って給食を食べることができる数値です。
また、給食を届けるだけではなく、そもそも給食という制度がないところには、給食用の釜を作ったり、給食を作る人を雇うところからやっているところもあります。
他にも、「食事は楽しむもの」という考えから、主食だけではなく、子どもたちが好きなフルーツなども食べてもらおうと、学校の畑で育ててそれを食べてもらったりしています。
ただ給食を提供するだけではなく、自給自足の取り組みを促すような支援を続けています。
TFT-UAという学生団体ならではの良さとは
ーーTFT-UAで活動していて良かったなと思う点はどんなところですか?
普段接点のない人と繋がれることでしょうか。TFT-UAには、ソーシャルビジネスに関心がある人、食や栄養に関心がある人、国際系のことを勉強している人など、多様な人たちが集まってきます。
栄養学を勉強している人が国際学を勉強している人と繋がる機会って滅多にないと思うのですが、自分とは異なる分野を勉強している人たち同士が繋がって学ぶことってとても多いと思っています。
実際、近隣の大学同士でイベントをやったり、年2回の合宿で全国からメンバーが集まってきたりと、交流の機会は多いです。
全国からメンバーが一同に集まる合宿の様子
ーー最後に、TFT-UAのアピールをどうぞ!
TFT-UAの良さは「学生の関わりやすさ」だと思います。例えばスタディーツアーなんかだと、お金も掛かるし時間も掛かる。ハードルもちょっと高い。でも、TFT-UAの活動は、学生時代の隙間時間に社会貢献の入り口として活用できると思うんです。
「取り組み方は本気で、関わり方は無限大。」
これがTFT-UAの良さだと思います。支援だけではなく、団体に関わる人たちにとっても良い環境が存在しています。
あとは、全国に友達ができるので、日本中で泊まる場所に困らなかったり(笑)、懇親会では絶対食べ物を残さない!ことも良いことではないでしょうか。
TFT-UAはいつでもメンバーの募集をしているので、興味を持たれた方は、ぜひ月1でエリアごと(北海道、関東、東海、関西、中四国、九州)に行っているミーティングに見学に来てください!
もちろん、まだ支部がない大学では、設立してくれる方も募集しています!
(インタビュー終わり)
若狭さんがゲストとして登場するイベントの紹介!
いかがでしたか?
若狭さんのお話をもっと聞いてみたい方は、12月13,14日に行われる「国際協力カフェ」にゲストとして登壇して頂く予定なので、是非来てください!
TFT-UA現代表の山口英美さんとともに、より詳しいお話をして頂きます。
SPONSERD LINK