「メロンパンでコンゴを支援することに決めました」
アフリカ大陸中央に位置するコンゴ民主共和国(以下、コンゴ)には、鉱物資源をめぐった紛争問題がまだ存在しています。そんなコンゴの課題を解決するために、日々美味しいメロンパンを探すことに目がない一人の女子大生がいます。
今回は、5月5日に開催される「メロンパンフェスティバル2015」で代表を務める平井萌さんにインタビューを行ってきました(聞き手:田才諒哉)。
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すべては、小さな出会いから
今回インタビューにお答えいただいた平井萌さん
ーー早速ですが、平井さんの活動について教えてください。
私の大好きなメロンパンを販売するイベントを定期的に開催しています。昨年は8月に第1回のメロンパンフェスティバルを開催。10月には「世田谷パン祭り」というイベントに参加させていただき、そこでもメロンパンを販売しました。
そのメロンパンの収益の一部を、コンゴで医療検査技術の教官として活動している石田勝子さんに寄付することによって、コンゴへの継続的な支援を続けていく活動をしています。
2014年10月に行われた「世田谷パン祭り」の様子
ーーなぜ「メロンパン」で「コンゴ」の支援をしているのでしょうか?
高校3年生のときに、人生で初めてメロンパンを食べたんです。学校の購買で販売しているチョコチップメロンパンだったのですが、もうその美味しさに感動してしまいまして。それからメロンパンの虜になってしまいました。
なぜコンゴなのかという点ですが、大学1年生のときにFacebookでたまたま流れてきたコンゴの紛争鉱物に関する動画を見たんです。そこで、私たちが普通に使っているスマートフォンにも、遠いコンゴという国の資源が使われていること、そしてその資源をめぐって遠い国で紛争が起きているという事実を初めて知りました。
それを見て、自分が普段使うものが誰かの命の犠牲の上で成り立つものかもしれないと思ったら、どうしても他人事には思えなくなりました。
「知った人がなんとかする責任がある」
そう思い、コンゴの現状を伝える団体を作りました。でも、「コンゴでは資源をめぐった争いが起きていて、それは私たちからは切り離せない問題なんです」と伝えても、もともと関心のない人に伝えることはとても難しく、ほとんど響いてもらえませんでした。
好きなことを、かけ算する
一番左が平井さん
そんな悩みを抱えていたある日、バイト先の社員さんから「メロンパンが好きなら自分で作っちゃえばいいじゃん」って言われたんです。そのときにピンときたのですが、「自分の好きなこと×なんとかしたい問題」で上手くやれるんじゃないかって。
そこで自分の好きな「メロンパン」で、なんとかしたい「コンゴ」の問題に取り組もうと思い、第1回目のメロンパンフェスティバルをクラウドファンディングで資金調達して開催しました。メロンパンを販売することによって得た収益の一部、約13万円をコンゴに送ることができました。コンゴへの支援金は、現地の学生が使う机などの学校設備に使われました。
好きなもので、世界は変わる
ーー「メロンパン×コンゴ」という一見接点のないものを組み合わせて支援に繋げるアイデアはとても素敵ですね。今回の「メロンパンフェスティバル2015」はどんな内容になっているのでしょうか?
昨年は来てくださった方々にコンゴのことを知ってもらいたいと思い、コンゴ色の強いイベントだったのですが、今年は私の大好きなメロンパンを推していきたいと考えています。
種類も昨年の15種類から今年は30種類以上。カレーメロンパンやキャベツメロンパンなどのちょっと変わったメロンパンも用意しています。さらに、メロンパンラスク作りのワークショップもあり、参加してくださった方が楽しめるイベントになっていると思います。もちろん今年も売り上げの一部はコンゴに送ることになっています。
当日は全国の厳選メロンパンが大集結!
ーー平井さんの今後の目標について教えてください。
「良いものだから買ったではなく、買ったらいいものだったで回る社会」になったらいいなと思っています。私の活動に関して言えば、メロンパンがコンゴを救うためのシンボルとして広まっていくように努力したいと思っています。
(インタビュー終わり)
GWに美味しいメロンパンを食べて社会貢献しませんか?
いかがでしたか?
自分の大好きなものとなんとかしたい問題を結びつける。自分も楽しく活動しながら同時に社会貢献もできるアイデアが素晴らしいなと思いました。
そんな平井さんが企画した第2回メロンパンフェスティバルは、5月5日に赤坂で開催されます。イベント詳細&チケットの前売り券は以下のボタンよりご覧ください!
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