「途上国から世界に通用するブランドをつくる」をミッションに掲げ、バングラデシュをはじめとした、途上国の素材を活かしたバッグを国内外で販売している株式会社マザーハウス。
先日大きな地震のあったネパールは、バングラデシュに次ぐマザーハウス第二の生産国。今回の地震を受け、すでに様々な支援活動を開始しています。
これからどのような支援をしていくのか。マザーハウス社長・山口絵理子さんにお話を伺ってきました。
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ネパール支援に向けた3つの取り組み
先週の4月28日、ホームページで発表があった通り、現在ネパール支援に向けた3つの取り組みが進んでいます。
1.全商品の売上の一部がネパールへ
ネパールの草木染めバッグ
マザーハウスにはソーシャルポイントという仕組みがあります。商品を購入すると2000円ごとに1ポイント貯まり、25ポイント貯まると1500円の割引に加えて1000円分が社会貢献事業に活用されるという仕組みです。
5万円の買い物をすると1000円が社会貢献活動に。つまり、マザーハウスの商品を購入すれば、売上の2%近くが途上国などで困っている人たちのために活用されるのです。
これまでソーシャルポイントを活用して、バングラデシュの孤児支援や東日本大震災の復興支援に協力してきましたが、今回の震災を受けて約300万円を今回のネパール大地震への支援に拠出することを決定しました。
2.ネパール製品を購入すると更に売上の10%が支援活動へ
ネパールではバッグだけでなくストールも生産
マザーハウスでは、ネパールで作られたストールやバッグの販売をしています。
これらの商品を購入すると、売上の10%がネパールの支援活動に回り、そのお金は被災してダメージを受けた工場や現地スタッフのケアに活用されます。
マザーハウスらしいのは、期間を限定(4月29日〜6月末まで)していること。支援ではなくビジネスによる貢献を理念に掲げている通り、長期的には現地の工場でより多くの人たちを雇用することを目標にしており、今回の売上を支援活動へ回すのはあくまで緊急支援と位置付けています。
さらに、こだわるのは徹底した現場主義。すでに山崎副社長がネパールに入って生産チームメンバーの安否チェックと被災状況の確認をしており、その情報はFacebookやホームページで随時更新されています。気になる方はぜひチェックしてみてください。
3.全スタッフ参加活動「1 Day for Nepal」
最後3つ目の活動は、スタッフ皆さんの取り組み。日本のみならず、台湾やバングラデシュのスタッフが有志で1日分の給与を提供する「1 Day for Nepal」という活動です。
「被災地で頑張るネパールの仲間たちのために」
これはマザーハウス本店で伺ったスタッフの方の言葉ですが、遠くの人に向けた支援ではなく、隣にいる家族のことを想うように話す温かい言葉がとても印象的でした。
母の日のプレゼントとしても人気のあるネパール産ストールシリーズ
「今、私たちにできることを」
国際機関やNGOが現地で緊急支援活動を進め、日本国内では街頭募金活動が行われる中、マザーハウスはどのような支援活動を進めていくのか。社長の山口さんに尋ねたところ、こんな回答を頂きました。
「今、私たちにできることをとにかく進めていきます」
お店を訪ねる人たちから、各店舗で寄付活動をしないのかといった問い合わせもあるようですが、今は(これまで実践してきた)マザーハウスができることを一つ一つ進めていくとのことでした。
現場と経験を大切にし、ビジネスによる社会貢献という理念を忘れず、今できることをチーム一丸となって進めていくマザーハウス。
そんなチームの方々は国内15店舗で働かれていますので、ぜひGW期間中に訪ねてみてはいかがでしょうか?バッグやスタッフの方々を通じて、きっとネパールとの新しい繋がりができることでしょう。
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