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自然の宝庫と呼ばれる中南米のベネズエラで大きな事件が起こりました。 大統領のチャベス氏が3月5日に亡くなったと発表されたのです。

チャベス大統領は14年間に渡って政権を維持してきた国のリーダー。彼を中心にベネズエラがこの14年間でどう変化したのか、1枚のグラフから分析してみましょう。

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インフォグラフィックから分析するベネズエラの変化

上のグラフは、昨年10月にイギリスの情報マガジン「guardian」で掲載されたものです。

いくつかの数字があるのでプラスに変化したものと、マイナスに変化したものに分けてみます。

まず一人あたりのGDP(国内総生産)が2.5倍となり、失業率は半減、極度の貧困層も半分以下の8.5%にまで引き下げることができました。石油輸出の利益を貧困解決に投入したこともあり、貧困層からの支持は非常に高かったようです。

しかし、インフレ率と犯罪率は14年前と比較して非常に高くなっており、治安は安定していません。他にもアメリカの前ブッシュ大統領を批判したことで国家間の摩擦が強まったとも言われています。

国際ニュースでも取り上げられ方は様々でしたが、数万の葬列ができたびは、貧困層をはじめ、多くの国民から愛されていた証拠でしょう(参考:朝日新聞デジタル)。

CNNではチャベス大統領のこれまでの歩みが短時間の動画でまとめられています。よかったらぜひご覧下さい。

CNN.co.jp チャベス大統領死去、映像で振り返る

新しい政権、新しい時代へ

チャベス大統領というリーダーを失ったことによって、ベネズエラは大きな変革が求められています。

ベネズエラの憲法では「大統領が死去した場合、30日以内に大統領選挙をする」ことになっており、これから選挙が行われます。

自然の宝庫であり、世界最大級の石油輸出国でもあるベネズエラの新しい時代は、もうすぐそこまで来ているのです。

【※2013年春休みにベネズエラに渡航を考えている旅行者の皆さんへ】

選挙直前は国中がピリピリとした緊張感に包まれ、治安が悪化することが多いです。

もし旅行を考えていた方は、安全情報を常にチェックし、無理な旅行スケジュールを組むのは控えましょう。

特に人々が沢山集まる場所(広場など)は危険が伴いますので、細心の注意を心掛けてください。

[via 開発ganas]


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