マヤ文明をご存知ですか?
1000年以上前に栄えた中南米の文明は、歴史の教科書でも紹介され、今もカタチを残しています。その中でも最大の遺跡と呼ばれるメキシコの「チチェン・イッツァ」。その魅力をご紹介しましょう。
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春分の日と秋分の日神様が現れる奇跡の遺跡
「チチェン・イッツァ」はメキシコのユカタン半島に広がる遺跡群。大小さまざまな建築物が存在しますが、その中でも特に有名な建物が「ククルカンの神殿」。
20mを超える大きなピラミッド状の建物は、神殿と呼ぶにふさわしい迫力があり、更に本当に神様が現れるとっておきの仕掛けがあります。
蛇のカタチをした神様ククルカンが現れるのは春分の日と秋分の日。太陽が傾くと、ピラミッドの影が階段の壁に移り、蛇の胴体の紋様が浮かび上がります。そして階段下にある頭の像と合体して、巨大な蛇が姿を現すのです。
神様が春分と秋分の日に現れるのは偶然ではありません。農業を営むために季節の変化を正確に捉え、その変化を誰でも確認できるよう遺跡をデザインしたのです。その証拠にピラミッドの階段の総数は、神殿最上部を加えると「365」。現在世界の標準となっている1年の日数(太陽暦)を1,000年前に導いていたのです。
このマヤの人々の天文学の優れた知識と建築技術の高さが評価され、ユネスコ世界遺産に登録された他、新・世界七不思議(2007年)にも選ばれました。
マヤ文明の叡智が詰まった遺跡、ミステリー好きな方にぜひお勧めしたい絶景スポットです。
(photo credit: newpn2000 via photopin cc)
次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜
この「絶景Q」のコーナーでは、毎回途上国の素敵な景色をクイズ形式で紹介していきます。
第13問は、こちらの写真。人が作り出した芸術が遺跡なら、お次は自然が作り出した芸術です。この素晴らしい絶景スポットは次の記事で紹介します。どうぞお楽しみに!
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