Zekkei q119

「ピンクシティ」のことを知っていますか?

以前紹介したとおり、インド西部ラジャスターン州の都市「ジャイプール」の街の中央の建物は、とある理由からピンク色に染められており、現在ではインド有数の観光名所になりました。

今回ご紹介するのは、その街の中でも人気の高い「アンベール城」。丘の上にある巨大な城についてご紹介しましょう。

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150年の改築を経て完成した美しい城

ジャイプールの市街地から北の方角を見ると、小さな丘の上に大きな城が見えます。遠くにあるにも関わらず迫力満点な城、それが「アンベール城」です。

もともとは砦だったものを、ムガール帝国のマハラジャ・マン・シン1世によって大規模な増築が始まり、その後150年以上に渡って改築が行われました。

以前城塞だったこともあり、城へ登る道は急な坂道です。タクシーで一気に上がることもありますが、多くの観光客は像のタクシーを使います。ゆっくりと、坂道を象と一緒に登るのは、それだけも十分思い出になるでしょう。

坂を上りきり、城の中に入ると、最初に待っている見所はガネーシャ門。日本では「夢を叶えるゾウ」の本やドラマで有名になりましたが、インドでは遥か昔より信仰されている象の神様。ガネーシャへの深い信仰心が込められ、細部まで丁寧に装飾された美しい門を見ることができます。

そして城のテラスに出ると、この場所が王の城であったことを知ります。ジャイプールの街を見下ろすことができ、まるで天界から眺めるかのような気分になるのです。きっと城で暮らす王も同じ気持ちだったのでしょう。

城の上から見下ろす景色も美しいですが、下から城を見上げるのもまた絶景です。特に夜は綺麗にライトアップされ、黄金の城が暗い夜空を彩ります。

「ピンクシティ」を訪ねた際は、ぜひ黄金の城のことをお忘れなく。

(photo credit: Himalayan Trails via photopin cc)

次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜

この「絶景Q」のコーナーでは、毎回途上国の素敵な景色をクイズ形式で紹介していきます。

Zekkei q120

第120問は、こちらの写真。周りが壁に囲まれた東洋の寺院。この絶景スポットは次の記事で紹介します。どうぞお楽しみに!

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