【ミャンマー教育開発Vol.28】実施校に初めての訪問者！ マンダレー、カンピューを訪れ、プロジェクトも上々の動きだしへ

こんにちは。e-Educationミャンマー代表の小沼です。前回の記事では、番外編としてアメリカ留学中に学んだことについて綴りました。今回は、ミャンマーに戻り、マンダレーの僧院、カンピューの寺子屋を訪問し、e-Educationの活動を進めていったことを綴りたいと思います。

実施校にあるe-Education部屋

初めての実施校訪問者！

8月頃、ミャンマーでe-Educationの活動を行なっていると、日本にいる方（村上さん）から連絡がありました。

「9月にミャンマーを訪れるから、e-Educationの実施校を訪れることはできないか」

こういった連絡を受け、僕は嬉しくなりました。なぜなら、実施校は、ほとんどの日本人が最初に訪れる都市ヤンゴンから離れているマンダレーという都市とカンピューという農村部にあったからです。

そのため、活動に関心のある方に対して、なかなか実施校の様子を見せることができませんでした。実際に現場を見せるのが一番と考えている僕は「ぜひお願いします」と返信をし、一緒に実施校を訪れることに。

ヤンゴン市内のホテルで待ち合わせて、社会人パートナーのモーさんが僧院で開いている語学学校に行きました。学校のテストの時期だということもあり、学生数は少なめでしたが、教育関係の企業に勤めている村上さんは興味津々のようでした。

学校視察が終わった後、その日の夜行バスでマンダレーへ。マンダレーについた後は、朝食を取り、あらかじめ予約しといたタクシーに乗り、農村部の寺子屋に移動しました。

お昼にマンダレーを出発し、到着したのは4時頃。まだ学生が学校から帰ってきていないため、少し休憩をしました。その後、学生が村に帰ってきた後、e-Educationのコンテンツを流すために宿舎（瞑想センター）から寺子屋（ラーニングセンター）に移動しました。

DVD授業に学生は興味津々

寺子屋に到着し、授業を流すためにあれこれ作業をしていると、対象学年以外の生徒も集まり、みんなは興味津々の様子。そしていよいよ映像を流し始めました。

英語、そして化学の授業を見せ始めると、みんな興味津々で見ていてくれています。中には、日中の疲れからかウトウトして寝落ちしてしましそうな学生が一人だけいましたが、みんな真剣に見てくれていたことに嬉しさを覚えました。

そして、実際に映像を流すのを止め、きちんとレベルがあっているか生徒に確認し始めました。

「この授業は難しいですか？易しいかったですか？」

そう質問しましたが、みんなシャイのため、中々意見がでてきませんでした。同行してくれたピーターという友人が直接学生に尋ね集めた意見によると、易しめの授業ということでした。

ミャンマープロジェクトの映像コンテンツは、トップ大学を目指すものではなく、高校修了試験合格に必要なような40点をターゲットにしているため、基礎の基礎を抑える映像コンテンツになっています。そのため学生からこのような声が出たのです。

嬉しかったことは、学生の間から「他の授業はないのか？」と意見が出たこと。今回は、英語、化学しか映像がなかったため、「これしかない」と返答しましたが、「11月までには物理の授業も配るね」と言い残し、宿舎に戻りました。

学生と一緒にボートで登校

次の朝、学生と親交を深めるために一緒のボートで学校のある町まで向かいました。ボートに乗り、一緒に座ってもどこか学生は緊張していました。

まず学生とコミュニケーションをうまく取り、信頼関係を築き上げていきたいと思います。学生とはボート乗り場で別れ、僕と村上さんは、ピーターいわく神聖と呼ばれるガーデンに向かいました。

その土地は、何世代前の王様が寄付して建設された寺のような建築物が残っており、木や草を切り取ってはいけないようです。実際に足を踏み入れみると、ガーデンというよりは雑草が生い茂った自然豊かな境内でした。

確かに非日常的な場所で、楽しむことができました。そこから森の中40分ほど歩いて、学校のある町に向かい、ボートに乗り、カンピューへ戻りました。その後、瞑想センターでお昼を食べ、車でマンダレーの実施校へ向かったのでした。

登校中の写真（みんなシャイです。）

瞑想センターにて

村の子供達。表情が堅いので…

村上さんが「笑顔、笑顔」と言っても表情が堅い子供達＋犬。

森の中を歩いて町に着くと、おばちゃんが「私を取りな」でのまさかのポージング