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「途上国」という概念を改め、新しい世界を理解する必要があると語るハンス・ロスリング氏は、歴代TEDスピーカーの中でも有名なプレゼンターです。

彼はプレゼンの中で、IKEAで買ったというカラーボックスを用いて、「人口増加」について語ります。

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世界を4分割して人口動態を分析

彼は、マクロな視点から人口動態を分析するために経済的な豊かさを基準に世界を4つに分けました。

最も裕福な順から飛行機に乗る人々、車を買う人々、自転車を買う人々、靴を買う人々にカテゴリー化され、私たち先進国は飛行機に乗る人々に分類されています。

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1箱=10億人を表し、それぞれの階層にどのくらいの人口がいるかを示しています

最貧の靴を買う人々が人口爆発

靴を買う人々にカテゴリー分けされたアフリカなどの国々では、子どもの生存率がおよそ70〜80%で推移するとされています。これは、6人子どもを産むと4人は生存し、前の世代の倍の人数になることを示しています。

これが人口爆発の要因だと指摘しています。先進国では生存率がほぼ100%で推移し、1人の女性が2〜3人の子どもを産むことから総数は安定傾向にあるのです。

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縦軸=女性当たりの子どもの数、横軸=子どもの生存率、大陸ごとに円と大きさで人口を表現

“投資”が人口爆発を食い止める

子どもの生存率が人口増加を止める唯一の方法です。そのためには、靴を買う人々を経済的に孤立させないように官民が連動した投資が必要となり、実際にゲイツ財団やユニセフの活動が持続的な人口規模へと到達する手助けをしています。

子どもの生存率を高める投資をし、生き抜いた子どもに学ぶ機会を提供する。この二つの投資が人口爆発を食い止め、靴だけでなく自転車を買える経済力をつけさせることだと指摘しています。

プレゼンテーションでは、2050年の人口増加が避けられた新しい世界で、私たち先進国の在り方にも言及しています。ユーモアをあふれる、熱意ある語り口にご注目ください。

[TED]


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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