皆さん、こんにちは!e-Education Project共同代表の三輪です。
先週は私たちが途上国の子どもたちにDVDを無料で届ける理由についてご紹介しました。
本日は、e-Education Projectのメンバー全員が気をつけているこだわりについてご紹介します。私たちはこれを「クレド」と呼んでおり、定期的に確認し合うようにしています。
ビジョン・ミッションと同じくらい大切な「クレド」についてご紹介しましょう。
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そもそも「クレド(Credo)」とは?
「クレド」とはラテン語で「志」「信条」「約束」を意味する言葉です。もう少し柔らかい言葉に置き換えるなら「心構え」や「こだわり」といったところでしょうか?
この「クレド」は、組織のマネジメントにおいて、時にビジョンやミッションよりも重要になります。具体例を一つご紹介しましょう。
photo credit: Linh H. Nguyen via photopin cc
カフェの店員と「クレド」
あなたはカフェの店員です。夜遅い時間ということもあり、店内にはあなたしかいません。
ここで問題が発生。お店のすぐ前で人が倒れてしまったのです。周囲にいる人が救急車を呼んだようですが、まだ救急車は到着しません。「何か協力できることはないか」と上司のアドバイスを聞こうとしても電話は繋がらず、自分の力で対応せざるをえません。
レジの前に貼ってある紙に会社の経営理念が書かれていましたが、トラブルをどう対処したら良いかまでは書かれていません。どうすれば良いか悩んだところ、先輩の言葉を思い出します。
「目の前の人を笑顔にする、それが僕たちの仕事だ」
横に置いてあったブランケットを倒れた人の元まで持っていき、寒さを防ぐために店内に入ってもらいました。手が冷たくなっていたのに気がつき、温かいコーヒーを無償で差し出しました。
悩んでいる時に頼ったのは、先輩から教えてもらった仕事の「こだわり」だったのです。
ビジョンやミッションと同じくらい大切な「クレド」
ビジョンやミッションは、組織全体の道しるべであり、それは壮大で抽象的なものが多いです。
メンバー全員で作ったものであれば、これだけでも十分かもしれませんが、新しく入ったメンバーはミッションが出来た背景や込めた想いを完全に理解するには時間がかかるでしょう。
しかも、事業は日々変化するものです。新しい事業を立ち上げた場合、これまで組織がぶつかったことのない大きな壁にあたることもあります。
規模が大きくなれば、さらに課題は増えます。毎日のように起こる小さなトラブルにどう対処していくのか、一人一人の「心構え」が問題解決のカギになるのです。
e-Education Projectも同じです。今年に入って、新たに4つの国でのプロジェクトを立ち上げました。見たことも聞いたこともない課題に対して、「何を成し遂げるべきか」よりも「私たちがどうあるべきか」について議論した時間のほうが何倍もありました。
その時に参考にしたのが「クレド」です。「クレド」は問題を乗り越えるときに非常に役に立つのです。
photo: ザ・リッツ・カールトン東京
大企業も採用している「クレド」
一人一人の行動指針であり、信条でもある「クレド」。こちらを経営の軸にして、従業員の自主的な行動につなげるツールとして活用している大企業もあります。
ジョンソン&ジョンソンもリッツ・カールトンも超がつくほどの大企業です。こんな企業にも「クレド」があり、高い質のサービスを提供しているのです。
e-Educationの「クレド」とは?
お待たせました。
e-Educationの「クレド」、5つのこだわりをご紹介しましょう。
【1】Chance Maker
「教育」とは夢や思いを実現するための「機会」を提供するものである。
【2】Hyper Local
途上国現地のニーズをしっかり把握することが、何より重要なステップである。
【3】Contents Owner
より多くの子供達に機会を提供できるよう、作成した全教材の権利を所持する。
【4】Youth Innovation
若者による社会変革のモデルを作り、誰もが参加できるムーブメントを起こす。
【5】Best Partner
途上国の優秀なパートナーと共同して事業を進め、温かく深い信頼関係をつくる。
こちら5つが私たちのこだわりです。プロジェクトを進める上で何かに悩んだときは、いつも「クレド」に立ち返り、次に取るべき行動について考えています。
【次回予告】私たちのこだわり① Chance Makerについて
次回からは5つのこだわりの詳細について、私たちの失敗や成功の経験も交えながら、1つ1記事のペースでご紹介できればと思います。
また、この「代表コラム」のコーナーでは、読者の皆さんからの質問やご意見もお待ちしております。もし私たちe-Educationの活動にご興味ある方はぜひSNSでコメントいただければ幸いです。
ではでは、また来週!
(参考:「クレド」 – 時代を読む新語辞典 – ビジネスABC)
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