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植民地時代の雰囲気の残る町

こんにちは!

e-Education Projectスリランカ担当の大水希望です。地方学生の可能性を広げることを目標に活動しています。

前回はプロジェクトに興味を持ってくれた大学生についてお話しさせていただきました。

今回は学校訪問と教育局訪問についてお話ししたいと思います。

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地方の学校

スリランカは紅茶で有名な国ですが、ヌワラエリヤはその産地として最も名前の知られている地域です。紅茶の栽培は元々イギリスの植民地時代に、南インドから労働者としてタミル人をつれてきたことから始まります。現在でも紅茶プランテーションで働いているのは主にタミル人です。彼らは植民地時代に「搾取」され、現在でも基本的な構造は変わっていません。

多くの問題を抱えていると言われている紅茶プランテーションにニーズがあるのではないかと考え、ヌワラエリヤのタミル系の学校を中心に学校訪問をすることにしました。

プランテーション出身の学生たち

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訪問先の学校

訪問した学校の学生たちは、ほとんどが紅茶プランテーション出身の子どもたちでした。先生たちは「学生たちが家に帰って勉強する環境が整っていない」と話します。彼らは紅茶プランテーションで生まれ、紅茶プランテーションで育ちます。両親も高い教育を受けている訳ではなく、子どもたちの勉強を家でサポートすることが出来ないそうです。

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訪問校の理科室

また学校の設備は十分とは言えず、数少ない使用可能な器材でなんとか授業を行っているのです。また、ヌワラエリヤには日本の高校にあたるAレベルの学校の中でも、理系を勉強できる学校がとても少なく、また文系に比べて難しいことからも理系を選択する学生がとても少ないのです。

「自分が勉強したいから文系を選ぶ」という理由ではなく、進路を選択している現状がありました。

いくつかの学校訪問を通して見えた現状は主に以下の3点です。

  • 実験室などの設備が十分でない
  • 理系の先生は年によって学校に1人もいないことがある
  • 政府からのサポートを受けづらい

教育局を訪問

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キャンディーにある中央州教育局

政府による取り組みを知るために、プロジェクト紹介資料を携え、中央州教育局を訪問しました。

政府機関に対して飛び込み訪問をしたため、きっと門前払いされるだろうと思いきやすぐに英語科目担当部署へ案内していただきました。そこで今後のプロジェクトを大きく動かす重要な人物と出会うことが出来たのです。

心強い協力者

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教育局オフィスにて

そこで出会ったのがサマンさんという女性です。彼女は「English as a Life Skill Programme」というプログラムの中央州管轄担当をされています。「English as a Life Skill Programme」とは、主にOレベルまでの学生向けに実施されている、リスニングやスピーキングなど英語を使って生活するために必要なスキルを全体的に学ぶ授業のことです。

プロジェクトについて説明すると、興味を持ってくださり一緒にスリランカでのプロジェクト実施の可能性を探ることが決まりました。

特にサマンさんの担当する英語科におけるOレベル試験の結果を見てみると、年々試験結果は改善されているもののいまだ半分ほどの学生しか合格しておらず、なんとかこの現状を変えたいという熱い想いを語ってくださいました。

情熱あふれるサマンさんをプロジェクトにむかえ、スリランカプロジェクトは徐々に加速し始めました。

更なる出会い

サマンさんとの出会いのほんの数日後、私はプロジェクトの鍵を握る重要な人物との出会いを果たすことになりました。

次回はその「出会い」についてお話ししたいと思います。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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