Eedu gcmp

みなさん、こんににちは。e-Education代表の三輪です。本日はみなさんに大切なお知らせがあります。

私たちe-Educationは、合同会社GCMPより人材育成事業を譲受し、世界で活躍するチェンジメーカーの輩出を目的とした「GCMP(Global Change Makers Program)」事業をスタートします。

この記事では、これまでの経緯や今後の狙いについてご紹介させてください。

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バングラデシュのテロ事件で見えた壁

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私が新事業を実施する必要性を感じた大きなきっかけは、昨年バングラデシュで起こったテロ事件です。事件後、私は心の病気にかかりました。バングラデシュの若者たちがテロを起こしたあの事件が、自分たちのせいだと思ったからです。

そんなことあるはずもありません。ただ、それでも私たちはe-Educationバングラデシュの高校生たちの大学受験をずっと応援して来た数少ないNGOであり、卒業生たちがテロの主犯格であった若者たちと同じくらいの年齢だったことを思うと、いろいろ考えてしまいます。

自分たちだったら何かができたんじゃないか、バングラデシュの若者たちが抱く社会に対する不満や不安を受け止め、彼らの負の感情をプラスのパワーに変えていく手助けができたんじゃないか、何度も何度も悔やみました。

そして、映像教育支援の壁にもぶつかりました。私たちがこのまま映像教育を届けていった先に、テロ事件のない世界はあるのか。チャンスに恵まれない若者が誇りを持って生きていけるようになるのか。どんなに考えても「YES」とはっきり言うことはできませんでした。

「来年からバングラデシュを拠点に活動したい」

この壁を越えるために、私は今年の5月からバングラデシュを拠点に活動しています。

仲間たちに支えてもらいながら、私は今バングラデシュや他の活動国で何をすべきなのか考えました。そして映像教育支援の先にある可能性を発見することができました。

e-Educationの、その先へ

今年の8月末。バングラデシュで大きな事件が発生しました。ミャンマーでの争いから逃れたロヒンギャの人たちが、バングラデシュに避難してきたのです。

その数は今なお増え続けており、3ヶ月で60万人を超える人たちが難民としてバングラデシュにやってきて、今もギリギリの状態で生活しています。

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新聞の一面は1ヶ月近くロヒンギャ難民問題一色。Facebookのタイムラインにも毎日のように怒りや悲しみの投稿が溢れ、ミャンマー大使館の近くでデモを起こしている若者をニュースで見ると、涙が止まりませんでした。

「カイト、僕たちでなんとかしよう!」

涙を止めてくれたのは、バングラデシュの仲間たちでした。現地のスタッフに加えて、e-Educationの元生徒だった大学生たちが難民支援のための活動を開始しました。

今目の前にある問題を一生懸命解決しようとする仲間たちに、私は目を覚ましてもらい、彼らの活動を精一杯応援しようと決めました。映像教育支援の先にある未来が、そこにある気がしたのです。

そしてクラウドファンディングで集まった資金をもとに、今は大学生になったe-Educationの元生徒たちと一緒にロヒンギャ避難地を訪れました。

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詳細は別の記事でぜひご紹介できればと思いますが、私が見たものは間違いなく「希望」でした。どんなに大きな課題でも、今自分のできることを探し続ける元生徒たちを見て、私たちが作りたかった未来を見ることができた気がします。

「彼らのような、社会を変えていくリーダーをもっと増やしたい」

映像教育によってチャンスを切り開いた学生が、より大きな社会課題を解決するための挑戦の場を作るために、世界中の仲間と一緒に大きなソーシャルムーブメントを起こしていく流れを作るために、新事業「GCMP(Global Change Makers Program)」の実施を決めました。

「GCMP」事業化までの道のり

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「GCMP(Global Change Makers Program)」は私たちが0から作った言葉ではありません。

2009年、当時大学生だったe-Education創業者・税所篤快、事務局長・薄井大地ら4人の大学生が、「グラミン銀行グループと協働で100人の日本人大学生が課題解決に取り組む環境を創り出したい!」と立ち上げた活動であり、これまで約200名の学生や社会人がバングラデシュへやってきました。

2014年からは合同会社GCMPとして再出発を果たし、私もバングラデシュ渡航前の大学生に対して講義やワークショップを実施し、e-Educationと合同でイベントを開催するなど、これまでずっと連携を図って来ました。

そして本日。より大きな社会的インパクトを出すために、e-Educationと合同会社GCMPは一つになりました。具体的には、合同会社の事業を譲受し、e-Educationがこれまで実施して来た海外長期インターンプログラムの呼称が「GCMP(Global Change Makers Program)」となります。

日本の大学生たちが、そして世界中の若者が、社会課題の解決に挑むチェンジメーカーとなるよう、これまでに培った知見を活用しながら、事業を加速させていきます。

GCMPの新メンバーを募集しています!

早速、GCMPの募集が本日より始まっています。

フィリピン・ミャンマー・ネパール。e-Educationの活動地である3つの国で、長期インターン生として教育支援事業を推し進めていく大学生メンバーを募集しています。

詳細はぜひこちらを確認ください!

募集要項はこちら »

最後に

「これまでのe-Educationの海外長期インターンと現在募集しているGCMPで何か大きく変わることはあるのか?」

こんな質問があったとして、私からの回答は「大きな違いはありません」です。ただ、それでも小さな違いはあります。

「そもそもチェンジメーカーとは?」
「チェンジメーカーになるために必要なことは?」
「果たしてチェンジメーカーに近づけているのか?」

新しい名前が加わったことにより、こういった問いが自然と生まれ、より魅力的なプログラムになると確信しています。

途上国の教育課題に本気で向き合いたい、チェンジメーカーになりたい、そんな方はぜひともご応募ください。

新しい冒険を一緒に始めましょう!

GCMPの詳細はこちら »


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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