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photo credit: wZa HK via photopin cc

こんにちは。インドネシアプロジェクトを担当している坂井健です。時が経つのは早いもので、僕が出国してからもう1ヶ月が経とうとしています。

振り返ると色々なことがありました。ぶつかっている壁も当初は辛く感じましたが、今振り返ると今の自分を形作った良い経験だったと思います。これからも応援よろしくお願いします。

さて、前回の記事では僕がインドネシアに来て最初に当たった壁のお話しをしました。今回はインドネシアだけでなく、日本まで巻き込むことになってしまった出来事を綴りたいと思います。

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必要不可欠なパソコンがない!授業ができない!

先生が決まって喜んだのも束の間。日本からのメールで僕は現実に引き戻されます。「パソコンを処分してしまったらしい」とメールが入ってきたのです。

今回のプロジェクトでは4月上旬までにパソコンをいただける予定でしたが、僕の連絡齟齬でパソコンを処分してしまったらしいのです。

どんなに素晴らしい先生の授業を撮影してもそれを流すパソコンがなければ意味がありません。授業開始まであと3週間…。3週間で3台のパソコンを手に入れなければなりませんでした。

自分でインドネシア大学の学生や、留学生に余っているパソコンがないか聞きましたが、良い返事はもらえませんでした。

ピンチに「Class for Everyone」という救世主

インドネシアでPCのあてが見つからないまま時間はあっという間に過ぎ、授業開始まで残り2週間。

残された時間の中で3台ものパソコンを自分1人で見つけ出すのは難しい。そう決断を下すと、すぐに日本のメンバーに向けて「【緊急】インドネシア現地で使う予定のパソコンがなくなりました。」とメールを送信。

日本メンバーは皆それぞれの業務がある中でも、こうした現地の緊急事態には全力で対応にあたってくれる心強い仲間で、今回も早急に対策を練ってくれました。

検討を重ねた結果、時間が限られていたこともありフィリピンのミンダナオプロジェクトでお世話になったNPO法人「Class for Everyone」さんに打診をしてみようという話に。

同団体は、主にフィリピンにおいて「途上国に平等な機会を創出する」という理念の元、世界の格差を是正し、誰もが平等に情報や教育機会を得られる機会を創るために活動されています。

ミンダナオ島プロジェクトの際にもPCをご提供頂き、その後も同じフィールドで活動をする組織としてe-Educationをサポートして頂くなど、とてもお世話になっていました。

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色々な人に支えられてプロジェクトは進行する

しかし、通常1,2週間前にこうしたお願いをすることは大変失礼です。

本来であれば団体内のトラブルは団体内で対処するべきではあるのですが、パソコンがないと子どもたちに授業をみせることが出来ないという使命感と焦りから失礼を承知で代表の高濱さんへお願いをすることを決意しました。

すると「e-Educationの活動をいつも応援しているよ」という言葉とともに快くお引受けして下さいました。お返事を頂いてから10日後には3台のパソコンが僕の手元に。

後日知ったのは、高濱さんがその直後に丁度フィリピンへ戻るご予定があり、非常にお忙しい時にお願いをしてしまったということ。大変申し訳無いという気持ちとともに、それでも快諾してくださった高濱さん、そしてClass for Everyoneさんには感謝してもしきれません。

どんなプロジェクトも1人では成功できないとはまさにこのことでした。逆境の後には必ずそれ以上の恩恵が跳ね返ってくると言います。今回この逆境があったからこそ、気付いたコトがあります。

それは、『たくさんの仲間に支えられてこのプロジェクトが進んでいる』ということ。考えてみれば当たり前のことですが、現地でひとり動いているとどうしても忘れてしまいがちなこの事を、今回身を持って知りました。

この恩はプロジェクトの成功という実績で返したいと思います。

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撮影場所探しにも人のつながり

先生が決まって、いよいよ場所を探し始めることになりました。先生が一言、「場所のあては残念ながらないんだ。明日から一緒に探そう」

撮影する時間は全部で20時間。何件も当たってみましたが、20時間もの長い時間を、それも無償で貸してくれる場所はなかなか見つかりませんでした。

そこで助けてもらったのは、またしても人とのつながり。場所決めもまた人のつながりとご厚意で助けられていくのでした。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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