あの世に一番近い場所と言えばどこでしょう?
アフリカ最古の砂漠と呼ばれるナミブ砂漠には、人が住まない枯れた沼地が存在します。現地の人たちに「デッドフレイ(死の沼地)」と呼ばれる場所をご紹介しましょう。
死と生が混ざり合った残酷で美しい場所
先日の絶景Qで紹介したナミブ砂漠。世界最古の砂漠には数多くの絶景が存在し、赤やけに照らされた真っ赤な砂は見ているだけで天に上るような気持ちになります。
しかし、今回紹介する場所は「地獄」とも呼ばれる厳しい死の顔を持つ沼地。ナミブ砂漠のほぼ真ん中にある「デッドフレイ」と呼ばれる場所は、約1000年前に干からびた沼地であり、ひび割れた地面と枯れた黒い木が一面に広がります。
真夏の昼は40度以上、冬の夜は氷点下と、厳しい気候で人の侵入を許さない「デッドフレイ」ですが、実はそこで逞しく生きるモノたちもいます。土の中に眠るわずかな水と養分を頼りに、数多くの昆虫や動物たちが生息しているのです。
体内に水を蓄えることができる動物に、植物のように水分だけで生きていくことができる昆虫。厳しい自然環境を乗り越えるために進化した、とっておきの命がこの沼地にもあるのです。
残酷な死と、逞しい生が混ざり合った美しい奇跡の場所。命の大切さを感じることができる絶景の紹介でした。
(photo credit: Ángel Hernansáez via photopin cc)
次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜
この「絶景Q」のコーナーでは、毎回途上国の素敵な景色をクイズ形式で紹介していきます。
第25問は、こちらの写真。水が緑色や青色に光る神秘的な湖。この素晴らしい絶景スポットは次の記事で紹介します。どうぞお楽しみに!
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