人口世界第2位の11億人、アジアで今一番発展を遂げている経済大国インド。テレビや冷蔵庫はあっても、とにかくトイレがないというのです。
自分もインドへ何回か渡航経験がありますが、首都のデリーでもお手洗いを探すのには一苦労しました。WHOによると、推定で約6億人以上のインド人が屋内トイレを利用できずにいるとか。
そこで今回ご紹介するのは、何もかも自動で操作可能、誰でも簡単に使用出来る自動公衆トイレ「Delight」です。
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ゲイツ財団が支援するプロジェクトの1つ
トジョウエンジンでも、これまで数々のゲイツ財団が支援するプロジェクトをご紹介してきました。
- 次世代コンドームの開発支援に10万ドル! ゲイツ財団が世界中からアイデアを募集中
- 人間のう◯ちをエネルギーや飲み水に変換!? ゲイツ財団が支援する途上国の未来のトイレとは
- あのゲイツ財団も支援! スラム街での生活を変えるハイテク小屋「iShack」とは?
などです。これら全て、ビル・ゲイツ氏に認められたポテンシャルのあるプロジェクトとなっており、それに対する期待度も大きいです。
メインテナンスが大変だからインドにトイレは少ない!?
人口密度がもの凄く高いインドの都市部では、例えトイレを作ったとしてもそれを管理するのが大変です。また、このトイレの良いところは、メンテナンス、管理から洗浄まで、できるだけ自動で作業できるようになっているところ。
トイレ内のセンサーでリモートコントロール(遠隔操作)が可能な「Delight」は、少人数のオペレーターでそのトイレがきれいに保たれているか、洗浄されているか、などを同時に監視することができます。
ただのトイレではない!
「Delight」はユーザーが立ったと同時に自動洗浄される仕組みになっています。さらに、その人がどれだけ長くそのトイレを使用していたかによって洗浄用の水の使用量も異なります。
2時間おきに自動クリーニングされるシステムも取り付けられています。ちなみに、長時間だれも使用していない場合には、空調や電気もこれまた自動的にオフにされます。
トイレの利便性だけではない!?
このようにDelightトイレ自体の仕組みは大変優れています。しかし、持続的にこのトイレをインド内で使用するために、ビジネス面での考えも徹底しています。
ワンコインで使用でき、他にも、一つひとつのトイレに広告がついており、広告収入でもDelightは運転しています。現在インドの首都デリーに400個設置され、5000個ほど南のムンバイへも設置される予定です。
まだまだたくさんの社会問題を抱える大国、インド。今後もこのような画期的アイデアが世の中を変えていくことを期待します。Delightの仕組みについて、下記のアニメーション動画も是非ご覧になってみて下さい。
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