もし、世界人口がこのまま増えていくと、現在の70億人から2050年には約90億人にまで達すると言われています。これから、人類は新たな生産方法を見つけ出さねば生きていけなくなるでしょう。
今回は、そんなネガティブな未来を打ち砕いてくれる、大学生が考え抜いた画期的な5つの食糧安全保障に関するアイデアをご紹介します!
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グローバルな食糧危機を改善するコンペ「TTF」
「Thought for Food Challenge(TTF)」は、将来の世界的食糧危機を見据え、世界中の学生たちがそれぞれのアイデアを出し合う大会です。
今回、ご紹介する5つのアイデアは「TTF」に応募した100以上のエントリーから選出され、それぞれ1000ドルを賞金として受け取るだけではなく、今年9月にベルリンで行なわれるファイナルまで活動していきます。
1. Food Waste Incentives
インド・ルーキー工科大学のチームは、食べ残し収集システムを作っています。
これは、人々の普段の食べかすから有機的(オーガニック)なものだけを取り出し、それをプラントに持っていき、嫌気性処理機を使い、食べれる農産物に転換するというアイデアです。
さらに、このシステムを利用するメリットも明確に表しています。食べ残しと有機物とを分けて収集してもらう代わりに、ホテルやレストランなどは、小売店などで使えるクーポンを受け取ることができるのです。
既にこの学生たちは、大学キャンパス周辺の業者と話をし、この小売店クーポンを使えるための携帯アプリケーションも作りました。
2. Vertical Farms
オランダの大学から応募したチームアグルーションは、クローゼットほどの大きさの農場を作りました。
ここでは、LEDライトを利用し、最低限の肥料で、全自動で回るようなシステムとなっています。「Vertical Farms」は既にビジネスとして設立され、この革新的農場を売るために動き回っているそうです。
3. Food Certification
「CrOpportunity」、5人のネブラスカ大学の学生が開発したのは、食べ物認定計画です。
この計画は2つのゴールを持っており、それは食べ物について消費者がもっと知識を深めてもらうことと、途上国に対してそこから得た資金をダイレクトに回すことです。
このシステムでは、レストランや生産者が「CrOpportunity」が設定した持続可能な基準をクリアし、そこから一部の利益が世界中の生産者をサポートするための資金に回されます。
4. Reclaiming Arid Land
ケニアからのチームO.A.S.I.Sは、シンプルにサブサハラなどの乾燥地帯に海水を送り、それを脱塩し、周辺の土地を開拓する、というスケールの大きなアイデアを発表しました。
堀の中には脱塩された水で魚を飼い、このシステムから破壊された森林を取り戻し、砂漠化も止めることができるそうです。
このプロセスは私たちが食糧を安全に提供できる、ということだけでは無い。さらに、ここから低価格の家を作ることも可能になり、雇用創出、そして持続的な環境保護、までも将来的な視野に入れてるんだ!
5. Henlightプロジェクト
「The Henlight Project」では、鶏の”産卵数”を増やすことを目的としています。
このアイデアは元々、太陽光電池が日光を照らす時間を延ばし、そのため鶏が動き回る時間も同時に延びる、という事実から生まれました。
そのため、もっと多くの光を鶏に当て続けることによって、刺激された鶏たちそれぞれは、もっと多くの卵を産出するだろう、という科学的な目測から生まれたアイデアです。
まだアイデアの段階ですが、未来のソリューションに
いかがでしたか?”大学生”という枠組みを超えた素晴らしい世界を救うかもしれないアイデアだと思います。
しかし、これらは全てまだアイデア段階で、「TTF」の9月にベルリンで行なわれる決勝大会までにそれぞれのチームは自分たちのアイデアを実現させ、実際に社会に与える影響をメンターの皆さんと一緒に考えていきます。
ここから、世界の将来を担うかもしれないアイデアが生まれると思うと、こちらもワクワクしてきますね。今後の動向にも注目していきましょう。
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