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こんにちは。e-Educationミャンマー担当の小沼武彦です。

前回の記事では、編集作業に難航しながらも、農村部のラーニングセンター(寺子屋)を訪れ、プロジェクトが進んでいく様子を綴りました。今回の記事では、寺子屋の詳しい状況と化学講師が決定したことなどをお伝えしたいと思います。

寺子屋の教育事情

前回の記事では、実施校の決定するためのポイントなどを説明しました。今回は、少し実施校の教育事情を詳しく書かせていただきます。

マンダレーから車で4時間ほど走らせたところに実施校はありますが、本当に何もないところです。あるのは藁、竹や木で作られた家、瞑想センター、そして寺子屋だけ。電気は通っておらず、携帯の電波も届かない。夜(19時~22時)の間だけ、発電機によって明かりが灯ります。

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生徒達は朝5時半から勉強。その後ボートで一時間ほどかけ、最寄りの高校に通っています。ボートでの通学は不便で、昨年度ボートのエンジンに足が巻き込まれ、足を切断寸前までの大けがを負う事件があったそうです。

高校での授業が終わると、ボートで村へ戻り、22時すぎまで勉強するという生活を送っています。街灯の下で勉強するほど勉強熱心な彼らですが、合格率は20%ほど。その姿を見た時にどうしても支援したいという想いが芽生え、先生達と協議。この村では、科学系と英語が弱いことが分かりました。

「科学教科が苦手なら、僕が化学の先生も見つけてきます」と、村の人々に約束し、僕はヤンゴンへ向かいました。

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化学のプロが講師に決定?

提携を結んだ後、僕とパートナーのピョーは、早速アポイントを取った化学先生を訪問しました。ピョーが事前に連絡をしていて良い反応と聞いていますが、やはり講師選定のMTGは毎回緊張します。ピョーといつもの待ち合わせで合流し、先生が運営している予備校へ。

そこで先生が疑問を抱いていることに答えていきました。授業を見学していないものの、質問の質、先生のオーラ、ピョーから聞いていた評判などをもとに、この先生にお願いすることにしました。

この化学の先生は、ミャンマーの受験対策からSATまで幅広く教える化学に精通しているプロですが、なんと無償で授業をしてくれることに。「現地の生徒達や先生からの情報がないといい授業は作れない」とミーティング中に大切なことを指摘する方です。

善は急げ。早速僕は、次の日マンダレーへ向かい、現地の先生達と化学の先生を繋ぎました。

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実施校と正式に提携して波にのるも…

先生達を電話で繋いだ後、僕は現地の先生達に進捗状況などを報告しました。そして、まだ正式に書類にサインを頂いていなかったので、正式に書類にサインをもらい、着々と実施校でe-Educationを導入する準備が完了。

勢いそのままに僕は物理や他の先生を探すため、マンダレーから4時間離れたYauという町に向かいました。実はマンダレーインの一日前、通訳者のモオさんから高校修了試験合格率100%の予備校の噂を聞きつけていたのです。

この学校の先生と提携したら、学生達は本物の授業が受けれる!

意気揚々と町に向かいホテルにつきましたが、ミャンマーならではのトラブルが待っていたのでした。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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