「最高の授業」をバングラデシュのナースの卵に届ける!
8月9日、その肝となる「最高の授業」の撮影を開始しました。
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バングラデシュの患者を救え!最高の授業をナースの卵に届けよう
誰にでもわかる人工呼吸器の使い方を撮ろう!
参加したのは、3人のプロフェッショナルたち。
JICA青年海外協力隊医療機器隊員としてご活躍経験のある宮川牧子さん(臨床工学技士)、Future Codeで活躍中、看護師の中村由梨子さん、小笠原妹さん。そして、e-Educationからは久保が参加しました。
部屋に入ると、目の前にあったのは、人工呼吸器。この台本を作る宮川さん曰く、「看護学生は医療機器に触れる授業がほとんどない」とのこと。
「新人ナースが簡単で、分かりやすく、短い時間で学べる映像をみて、患者さんの看護を安全に行えるきっかけにつながれば」という思いをこめているのです。
バングラデシュの状況を考えながらの撮影
まずは、人工呼吸器の使い方から。スイッチの入れ方から接続、アラーム解除まで、丁寧に撮影していきます。
人工呼吸器自体はあっても、日本では当たり前にある機器や道具がバングラデシュにあるとは限りません。そのため、現地の情報をもとに、撮影を進めていきます。
「機器を発明した人の熱意を、患者に直接届けられるのは看護師さんなのです。私は、その伝書バトになれれば。」
宮川さんが青年海外協力隊としてバングラデシュに派遣されたのは、2010年。バングラデシュの病院で2年間、医療機器を取り巻くスタッフの育成に関わり続けました。
現地に機材はあっても、使い方を教えてもらうチャンスの無い看護師たち。彼女たちが、縦社会の厳しいイスラム教国の環境下で、医師に理不尽に怒られる現状をみて、看護師であることに自信をもてるチャンスを早く作らなくては、と熱い思いを抱いたそうです。
人工呼吸器の使い方を映像授業にする理由
なぜ、人工呼吸器の使い方を映像授業にしたのでしょうか。その理由は、宮川さんが現場で抱いた問題意識にあります。
「取扱説明書は全部英語で、彼らはネイティブではないから全く理解できない」
「この機器は、生命を維持する重要な医療機器。気道にチューブがあって、話せない患者の辛さを代弁している。最低限おさえておきたい内容を、新人看護師が把握すれば、安全性は保たれる」
左からFuture Code小笠原さん、中村さん、e-Education久保、元青年海外協力隊 宮川さん
撮影しながら、医療に携わる方々はこうやって、一つ一つ命を救う方法を考えているんだと知り、本当に頭が下がりました。この映像授業を、バングラデシュのナースたちがどんな顔してみるのだろうと、今から楽しみです。
さて、このプロジェクトですが、皆様からのご支援あって、授業の撮影を始めることができました。Future Codeとe-Education、それぞれの強みをいかし、「最高の授業」づくりを続けていきます!
バングラデシュの患者を救え!最高の授業をナースの卵に届けよう
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