「あれは山じゃない、大仏だ!」
船から見た観光客がこう言いました。間違えるのも、無理もありません。
なぜなら、その大仏は小さな丘よりも高く、近代に入って作られた大仏の中では世界で最も大きな仏像だからです。
奈良の大仏の5倍近い大きさを誇る、中国・四川省の「楽山大仏」をご紹介しましょう。
SPONSERD LINK
世界遺産にも登録された高さ71mの超巨大大仏
高さ71mの大仏がどれほど大きいか想像ができますか?デパート20階相当、自由の女神像よりも20m大きな大仏は、下から見ると本当に巨大なビルです。
写真をご覧ください。人の身長が足のつま先の高さしかないのです。大仏の隣に階段がありますが、登っても登ってもなかなか顔の高さまでたどり着くことはできません。
この巨大な大仏は川から見るのがオーソドックスな方法です。いくつもの川の合流地点にあるため、様々な場所から船に乗って大仏観光をすることができるのも一つの特徴です。
これだけ大きな大仏をどうやって作ったのか?その歴史も実にユニークなので合わせてご紹介しましょう。
この楽山大仏を作るのにかかった時間は90年。今から1200年ほど前に、機械も使わず、文字通り人の手によって作られました。そして、もう一つの特徴は一般の人々の力によって作られたことです。
当時、ほとんどの大仏は国家の命令によって、専門の業者が派遣されて作られることが普通でしたが、この大仏は一般の人々によって作られたのです。
親子3代に渡って作られたという、世界最大規模の大仏。山と見間違えるほど巨大な芸術は、まさに人の力の結晶と言えましょう。
(photo credit: Bernt Rostad via photopin cc)
次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜
この「絶景Q」のコーナーでは、毎回途上国の素敵な景色をクイズ形式で紹介していきます。
第123問は、こちらの写真。大仏繋がりでもう一つ巨大な大仏をご紹介。この絶景スポットは次の記事でお伝えします。どうぞお楽しみに!
▼「絶景Q」を最初から楽しみたい方はこちらから!
SPONSERD LINK